人生の青春。 (ページ49)

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②威尊と撤去作業ページ49

威尊「ごめん来てもらって」

「ううん全然大丈夫だよ？それより…」

周りを見た

「1人で作業してたの？」

威尊「え？あ、うん。さっきまで一年生の子が手伝ってくれてたけど時間も時間だから女の子だし…早く帰らせた」

「いつから？」

威尊「えーっと…もう2時間ぐらい前かな？」

「もっと早く声かけてよ」

威尊「えーっとごめん？」

「まぁいいけど…ちょっと待って？私も女の子だからね？？」

威尊「知ってる」

「おい！って…いいんだけどね笑、早く仕事終わらそ！」

威尊「うん。安心してAちゃんは俺が家まで送るから」

「あ、ありがとう」

素でそういう事言うから憎めない

しばらくしておわりが見えてきた。
集中しすぎて思っていたより時間が経っていた。

威尊「これでおわり。そっち終わった？」

「うん！終わったよ！」

威尊「ありがとう、ひとりだったら今の倍は掛かってたな」

「だね、」

なんて冗談を言えるようになるぐらいに落ち着いた。

ポケットに棒付きキャンディがあった事を思い出した。

「そうだ！飴あげる。
さっきここ来るまでに貰ったから」

疲れた時には甘いものだとも言うし、威尊には二つ持っていたうちの甘そうな方を手渡した

威尊「ありがとう、いいの？」

「いいよ？2個あるし、」

私は抹茶味
威尊はいちごミルク味

「美味しいー疲れとれた」

威尊「笑笑」

「えー？笑うとこあったー？？」

威尊「いや、単純で可愛いなって」

「それ絶対悪口」

そんな事ないって言うけど可愛いつければいいと思ってそう

少し拗ねたふりをしてみたら

「あっ」

私の腕から飴を奪った。
そのまま口に

威尊「うまっ…こっちの方が俺好き、こっちもらっても良い？」

いちごミルク味の飴を手に握らされた
てかもう食べてるし…

顔が赤くなってるのは絶対わたしだけ…

間接キスよりなんか…

威尊「そろそろ帰ろっか！その前に…俺教室に荷物取りに行ってくるから下駄箱前集合で」

「わかった」

なんも反応ない。なんとも思われてないんだろうなって1人で納得した。
寂しいというか変な感じ、

消えたと思った尊威はこっちに戻ってきた。

威尊「あ、忘れてた、おれAちゃんの事なんとも思ってないとか…ないから。
それと疲れちゃんと癒しなよ、先降りてるから
早く降りてきてね！」

手を振って駆け足で教室に向かう後ろ姿を見送った。
飴…逆に甘い方を譲ってくれた？