肆拾参 ページ5
教室にはほとんどの生徒が揃っていた
ふと、壁際に目を向ける
そこには机の上に足を乗せこちらを睨みつける爆豪の姿があった
思わず、げっ、と声が盛れる
寄りにもよって同じクラスだなんて、なんなら無一郎と同じクラスが良かったと、二分の一の確率の賭けに負けた自分を慰める。
爆豪はずっとこっちを恨めしそうに睨んでいたが、私と目が合うなり、ふい、と目を逸らしてしまった
なるべく彼とは関わらないでおこう、自分の身の為にも
そう思ったその時だった。
今までいきていて、一度も忘れなかった＿＿＿いや、
「いやー、でも諸星と同じクラスで本当に良かったよ。」
「僕も、尾白と同じクラスで良かったよ。知り合いがいる方が安心するからね。それに、言ったろう?
僕の占いは絶対だって」
「二分の一の確率じゃないか」
爆豪に気を取られて気づかなかった、近くの席へと目を向ける
そこには椅子に座る大きな尻尾を持った少年と、
机に手を付き物腰の柔らかそうな少年が立って、笑いながら話をしていた
淡い薄茶色の、ふんわりとした髪。
柔らかいく、高い声
『
喉から掠れた弱々しい声が盛れる
殆ど出てないといっても過言ではないような声だったが、その少年は私の声に反応し、こちらを振り返った
先程の笑顔が一瞬のうちに焦りと驚きに満ちた顔に変わる
「し、ぐれ、、、」
だんだん呼吸が浅くなっていくのが分かる。
無一郎や蜜璃ちゃん達と出会った時とは違う
喜び＿＿＿よりも、罪悪感、悲痛感が胸を埋め尽くす
ああ、覚えていてしまったか、と
唇を噛み締め、涙を堪える。
本心としては、今すぐにでも抱き締めたかった
再開できた喜びを、無一郎の時のように泣きながら分かち合いたかった
だが、それは私には出来なかった
なぜなら＿＿＿
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雫 - 続き見たいです！更新待ってます！ (6月24日 21時) (
レス) @page6 id: 83d35673c4 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 新しい♪お話♪楽しみ♪だな~♪wwふざけてすいません面白いですね！これからも頑張ってください！ (2023年5月5日 8時) (レス) @page6 id: 83d35673c4 (このIDを非表示/違反報告)
cosmo - え？え？終わっちったよ？！終わっちったよ？！ええぇぇぇ？！Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉｷｬｰ (2021年12月20日 14時) (レス) @page6 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ？？？？？更新まだですか？ (2020年6月22日 19時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - めっちゃ面白いです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます!! (2020年5月15日 12時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこまんま | 作成日時：2020年3月5日 12時
