零 ページ1
私は、鬼滅隊の雨柱だった。
刀を初めて握ったのは11歳の時。
故郷を鬼に襲われて、家族を殺され、命からがら逃げてきた所を師匠に救われたのだ。
その後私は、師匠のあとを継ぐべく修行を積み鬼殺隊員になった。
時には、自ら死を望み、自ら首を差し出した鬼に胸を痛めた。
またある時には、人を殺すことを快楽として、手当り次第に人を殺す鬼に憎しみを覚えた。
どうして、同じ鬼なのにこんなにも違うのだろうと。
それから4年の歳月が経ち、15歳の時、私は師匠の継承として雨柱になった。
柱になっても、やることは変わらない。ただ鬼を滅するだけだ。
そして、故郷を襲った鬼を生み出した元凶、鬼舞辻無惨を殺す。それが私の目的だった。
なのに、なんで＿＿＿
私は今、
血塗れで倒れているのだろう＿＿
原因は、一瞬の気の緩みだった。
あれは、鬼の集団を全部1人で片付けたあとだった。
同行していた新人隊員を庇ったせいで負傷し、まともに動けなかった私は、夜明けが近かったこともあり軽傷だったその隊員に助けを呼んでくるように頼んで、その場に留まっていた
その時だった、
木陰から一体の鬼が現れ、その爪が私の腹を貫いたのだ
グチャリ＿と肉を潰すような生々しい音が、やけに鮮明に聞こえた
『っが、ぁ、っ』
刀を抜き、その鬼の首を撥ねる。
そいつは首と胴体が別れ、塵となり始めた。
腹に刺さった鬼の腕が消えると同時に、血がとめどなく溢れてくる。取り敢えずこの場を離れようと立ち上がるが腹部に激痛がはしりその場に蹲ってしまい
そのまま、その場に倒れ込んた。
ヒュウ、ヒュウと呼吸がどんどん浅くなる。意識もどんどん遠のいていく。
視界が白い霧で覆われていく
いつの間にか、痛みすら感じ無くなっていた
ああ、霧の向こうで、家族が笑っている。その隣には師匠と、鬼となり、私が首を撥ねた相棒もいた
人は死ぬ間際に走馬灯と言われるものを見るという
私の目の前には、今まで過ごしてきた日常が、思い出が映し出されていた
ごふっ、と口から血を吐き出し、ついに私は意識を失ってしまった
＿＿＿＿私が死んだら、あの隊員はどう思うだろうか
自分を庇ったせいで、と後悔してしまわないだろうか
私が死んだら、柱の皆はどう思うだろうか
恋柱の彼女は泣いてしまうだろうか
蛇柱の彼は、やはりネチネチと嫌味の一つでも言うのだろうか
、、、せめて、死ぬのなら、こんな無様な死に方はしたくなかったな＿＿＿＿
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唯香 - あの〜すいません16ページに爆豪の友が「時雨」を「雨龍」と言ってるんですけど、これ間違いですかね？ (2023年2月18日 12時) (
レス) @page20 id: 83d35673c4 (このIDを非表示/違反報告)
むを - てきとう、、、、、（笑） (2020年7月16日 14時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - ｱｯすいません。姉に言われて調べたら『ときとう』で合ってましたお騒がせして申し訳ありません(..) (2020年5月18日 10時) (レス) id: 967154a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - コメント失礼します 続編が出来てるのに此方のコメントで言うのはアレなんですけど、、、無一郎君の名字は時透と書いて『てきとう』ですよ!続編の更新頑張って下さい(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2020年5月18日 10時) (レス) id: 967154a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ホイップパンケーキ - とっても面白いです！ (2020年5月3日 14時) (レス) id: ee596a7d3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこまんま | 作成日時：2019年9月5日 16時
