APTX4869 ５【名探偵コナン】

第185話 ページ8

「毛利探偵？」

どこからか戻ってきた毛利探偵はすっかり酔っている様子なので少しホッとする。

「私お腹壊しちゃってカイロ買いに行くのコナンくんについて来てもらってたんです。部屋のところまで送りますよ」

「あ？そうか？」

ほとんど聞き取れていない毛利探偵を誘導しつつ、部屋のあるフロアへと戻る。

「随分と飲まれたんですね」

「ああ、あーと、あの橋本が、付き合えっつーからよぉ〜」

「へぇ、橋本さんお酒好きなんですかね？」

「らしーぞぉ〜これからも飲みに行くっつってたなぁ」

「へぇ、この時間からですか」

「あーよくハシゴするっつってたなぁ」

「成る程それじゃ行きつけとかあるんでしょうね」

「今からだとストロボつーバーに行くつってたなー俺はよぉ、誘われたんだけど蘭がなぁ……あり？」

「もぉ、お父さん！！一体何時まで飲んだたのちょっとぉ！」

私と工藤は蘭の気配を察知し、すかさず脇に隠れて何とかやり過ごす。

「オメェ、おっちゃんから色々聴き出してどーすつもりだ？」

勘のいい少年を床に下ろして私はニッコリと笑う。

「いや？何も？疑ってるなら今夜一晩私を見張る？まぁそれは置いといて毛利探偵を部屋に運んでる今がチャンスだ園子は寝てるはず。着替え取りに行くよ」

駆け足で蘭と園子の部屋の前に行く。
ピンでチョチョイのチョイと開けて工藤を忍ばせ、工藤が荷物を取りに行っている隙に自分の部屋の鍵を開けてドアの隙間に足を突っ込んでおく、工藤が荷物を抱えて戻って来るとそのまま抱え上げて隙間に入れていた足でドアを蹴って開けて滑り込む。
廊下の奥から蘭が駆けてくる足音がして、危機一髪だったと胸を撫で下ろした。

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