APTX4869 ５【名探偵コナン】

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#3ー3


◇◇◇

「す、すみません萩原さんが。てか萩原さんのせいで私結構松田さんのこと知ってるかも……」

「………萩原しばく」

ドンマイ萩原。君の無事を祈るよ。

(私らがここから出られたらな…)

誤魔化しは出来たもののやはり状況は変わらない。

「私この髪実はプラチナブロンドじゃなくてマロンブロンドなんです」

「へぇそりゃ知らなかったぜ」

ブッブー

「なっ」

俺は知らねぇぜと困惑する松田。

(松田も知らない秘密なはず…！！そうか、これは私自身の秘密でなきゃいけないのか！！)

たしかに来栖はプラチナブロンドではなくマロンブロンドという設定だが、実のところ雪平が縮んだだけなので、無論地毛は黒だ。

「すみません。これ嘘いけるかなと思って試しただけです」

「てめぇ…」

軽く睨んでくる松田をたしなめつつ話を続ける。

「でもこれでなんとなく掴めました。松田さん、私の知らないことではダメです。私たち意外と周りがおしゃべりなのでお互いのこと結構知ってしまってます。ですからお互いにとって最も近しい人ですら知らないような事でなければ埒が明きません。そのかわりそのくらいのトップシークレットならお互い絶対知らないはずです」

松田にとって最も近しい人が私が萩原である事を願って提案する。

「成る程な」

頷いてから考え込んでしまった松田の様子を見て私も松田が絶対知らない私の秘密を探す。

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