第198話 ページ21
「?」
あきあき繰り返す服部くんの姿を見て工藤もハッとしたような顔をして私を見つめる。
「来栖関西に知り合いいるか?」
「え、今回が初めてだしいないけど?」
「じゃあチェス出来るか?それか出来る知り合い!」
「…出来ないしそんな知り合いもいないけど」
質問の意図を考えあぐねていると、服部くんはついに思い出したのか背筋をピンと伸ばして言い放った。
「西条千晶や!」
「さいじょうちあき…」
「なんや向こうはあんたのこと知っとるみたいやで?」
「はて…」
(この姿の私で知ってる人…?西条…西条…あっ)
「模試の子だ」
「?模試?」
「全国模試の子」
二人は顔を見合わせるので私は伝わるように説明し直す。
「全国高校生統一模試でよく名前を見るよ」
「それでか!」
「ってぇことはオメーも名前よく乗んだな」
「まあね、ちなみにトップ3は常にキープしてますから。君も勝ちたかったら早く高校生に戻ることね」
ちょっと勝ち誇った顔を見せると工藤は悔しそうな苦虫つぶしたような顔をする。
「上位は大抵同じような人になるの、北の大崎。東の浅野。小論の榊原に西の西条」
「何故に一人だけ小論?」
「この東西南北がついてるのが基本上位3人で、小論が含まれると、人文系コンクール総ナメの文才を持つ榊原も上がってきて接戦になるっていう構図?だから?」
「……でもオメートップ3はどうのって言ってなかったか?」
「うん。私が入ったせいで西の西条さんが4位落ちになったの、多分私嫌われてる」
そう言うと二人は顔を見合わせて納得と言った顔をする。
「因みにオメーはなんて呼ばれてんだ?」
「千年に一度の秀才」
「嘘だな」
「バレたか、流石に自分がなんて呼ばれてるかは知らんよ」
そう告げるのと同時にブザーが鳴って時間切れを知らせる。
私たちは会話を辞めて突入してきた大阪府警さん達の元へと向かった。
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黒木(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます、一気読み!?嬉しいです、今後とも本作をよろしくお願いします! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - りーさん» ありがとうございます、嬉しいです。更新致しました、読んでいただけたら幸いです、 (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - リオさん» こちらこそコメントありがとうございます!正解です!!キャラが関わるほどではなかったのでクロスオーバーのタグ等はないのですが、誰か気がつかないかな〜なんて思って書いたんです。ありがとうございます! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - もってり子さん» ありがとうございます。嬉しいです、更新致しました、楽しんでいただけたら幸いです! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - 液体さん» コメントありがとうございます!更新致しました、読んでいただけたら幸いです (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 | 作成日時:2019年8月23日 17時