APTX4869 ５【名探偵コナン】

第204話 ページ38

「確か春日美湖を殺害した犯人は恋人の森和臣だったよな！？」
「確か春日美湖を殺したんは恋人の森和臣やったよな！？」

二人は同時に同じようなことを言って目を輝かせる。

「これは見えてきたんとちゃうか？」

「あぁ…」

二人仲良く意思疎通しあってるところ悪いがわたしにはてんでわからないので、欠伸を一つこぼして時計を見る。

(わぁ…もう朝の三時…どーりで眠いわけだよ)

推理会議に興じているので、私はそっと後ろを通って着替えを持って洗面室に移動する。

(ずっとドレスじゃ寒いんだよな)

秋休み只中、異常気象によって残暑は残ると言っても夜中に薄着は風邪の引き金になり兼ねない。
組織には高校生の事情で関西行きまーすなんてゆるい感じで報告しておいているので仕事はないものの、帰ったら山積みに違いない。

(ジンに取り入る作戦で良かったー。嫌われてたらいくら高校生でも休みもらえなかったよ…)

Tシャツに袖を通してパーカーを羽織り二人の元へ戻る。

「………解決した感じ？」

どこかスッキリした顔をしている二人に声をかけると二人は嬉しそうな顔して肯定を表情で表す。

「明日、橋本慎二の所へ裏を取りに行く。服部には親父さんに連絡してもらって内容も全部伝える。………来栖は…」

「真相は非常に気になるが眠くてしょうがないから明日早朝に聞かせてもらう」

「わかった」

まぁしょうがねぇと笑う二人も帰り支度を始める。

「蘭と和葉ちゃんに見つからないよう検討を祈るよ、おやすみ〜」

向かいの部屋へ戻っていく工藤とエレベーターホールへ向かう服部くんに手を振ってドアを閉める。

ふらふらとおぼつかない足取りで室内へ戻って欠伸をこぼす。割と本気で眠かったのでベッドへと飛び込んだ。

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