第181話 ページ4
「ただいま〜そんで?これからどうするか決めたの?」
トイレから戻って工藤と服部くんのところへ歩み寄る。
「いや、事件も不審な点はなくて解決したはずなんだ…」
「なんか違和感でも感じるの?」
そう問えばコクリと工藤は頷く。
「それに橋本さんが探してくれって言ってた行方不明の子も引っかかる。そもそも放っておける話じゃない…」
考え込む工藤に、横から思い出したようにして服部くんが私に問う。
「あっ、せや、姉ちゃん西条「A〜!!」」
「ごめん、ちょっと相手してくる、すぐ戻る」
手でごめんのポーズを作り蘭たちに駆け寄る。
「ごめんどうした?」
「あ、そのお父さんが事件解決して橋本さんがお礼したいっていいお店に食事に行くことになったんだけど…」
一緒に行こうという言葉を遮って私は大声でごめんと言う。
「実は私さっきもトイレ行ってたんだけどお腹壊しちゃってて…今ご飯とかは無理っぽいんだ。先にホテル戻って休むから蘭たちは楽しんできて!」
ごめんとこぼすと蘭はむしろ心配してくれる。
「大丈夫!?そっか…それは仕方ないよね、付いてなくて大丈夫?」
「そんな、大丈夫!お腹壊しただけなのに付き添われるのも恥ずかしい…って、ゆうか?」
ちょっと頰を赤くして俯くと蘭は察してくれて、頷いてくれた。
「わかった。じゃあお父さんに伝えておくね」
「うん…ごめん」
手を合わせると後ろから服部くんが声をかけてくれた。
「ほんなら俺はもう帰るさかい送ったるわ」
「ほんと?助かる」
私は悪戯っ子のようにチロリと舌を出す服部にウィンクで返す。
(それじゃ次はコナンの言い訳どうすっかな)
私のせいで仮病はもう使えない工藤を今度は私が悪戯っ子のように笑ってやる。
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黒木(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます、一気読み!?嬉しいです、今後とも本作をよろしくお願いします! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - りーさん» ありがとうございます、嬉しいです。更新致しました、読んでいただけたら幸いです、 (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - リオさん» こちらこそコメントありがとうございます!正解です!!キャラが関わるほどではなかったのでクロスオーバーのタグ等はないのですが、誰か気がつかないかな〜なんて思って書いたんです。ありがとうございます! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - もってり子さん» ありがとうございます。嬉しいです、更新致しました、楽しんでいただけたら幸いです! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - 液体さん» コメントありがとうございます!更新致しました、読んでいただけたら幸いです (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 | 作成日時:2019年8月23日 17時