青い飴玉 ページ24
200話到達記念番外編
※ここでの番外編は全て本編とは全く関係のないものです。短編としてお楽しみください。
#1ー1
◇◇◇
人生はいつだって予測不可能。
そんな事は頭ではわかってるよ。
わかってたら世界中の皆んなが不幸になっちゃうんだから。
「これは…………縮んでるわね」
「おいおいマジかよ…」
「?」
コテってと首を傾げて不思議そうな顔をする少女は、ぶかぶかの服に若干埋もれながらニコニコと笑って手をたたく。
少女の容姿は見た目は3、4歳くらいで、白金色のふわふわの髪が肩くらいで切りそろえられており、目は山吹色のビー玉のようで、クリクリとした可愛らしい瞳をしている。
「にーただぇ?」
呂律がきちんと回っていない幼児言葉は本当に可愛らしくまた声も鈴のように綺麗である。
「これってもしかしなくても……」
「Aだよな……」
嘘だろと言いたいが、どうも本人はニコニコ笑って不思議そうな顔をするだけで事情を聞けそうにもない。
「まずは服じゃない?」
灰原の意見に賛成して、それなりのサイズを探し着せる。
灰原が4つあるうちの3つのボタンを留めていくと、幼児化したAはボタンひといでできうよ?と言う。
それならと灰原は手を離し、少女は時間をかけて最後のボタンを留める。
「でちたぁ」
まるで全部自分がしましたと言わんばかりのドヤ顔とでちたというパワーワードにあの灰原ですら悶絶する。
「どうするのこれから……」
「どうするも何もなぁ」
少女はキャッキャッキャッキャと笑ってコナンの髪を引っ張る。
「いてっ」
頭皮をさすって幼児化したAにそっくりの少女に視線を向けると少女はニンマリと笑ってコナンにトコトコとすり寄って抱きつく。
「懐かれてるわね」
「そんな目で見るなよ灰原…」
羨ましそうに恨めしそうにする灰原にコナンは焦りつつ少女に目線を合わせる。
少女はコナンの頰をペチッと叩いてから呟いた。
「Aねぇ、てんしにあってねぇ、あおいあめちゃんもらったの、それでねぇてんしはねぇ、いちじかんだけまほうをかけてあげるっていってくれたんだあ」
瞬間二人は顔を見合わせ時計を確認する間もなく少女に元の服を着替えさせた。
大事には至らず優しい優しい二人によって記憶のないA"には"真実を語られる事はなかったという。
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黒木(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます、一気読み!?嬉しいです、今後とも本作をよろしくお願いします! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - りーさん» ありがとうございます、嬉しいです。更新致しました、読んでいただけたら幸いです、 (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - リオさん» こちらこそコメントありがとうございます!正解です!!キャラが関わるほどではなかったのでクロスオーバーのタグ等はないのですが、誰か気がつかないかな〜なんて思って書いたんです。ありがとうございます! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - もってり子さん» ありがとうございます。嬉しいです、更新致しました、楽しんでいただけたら幸いです! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - 液体さん» コメントありがとうございます!更新致しました、読んでいただけたら幸いです (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 | 作成日時:2019年8月23日 17時