第175話 ページ46
「して、貴方が今回の事件の依頼人ですかな？」
「えぇ、とある少女を探して頂きたくて私は橋本慎二と申します。…それでこれがその子の写真なのですが……」
珍しく殺人事件の推理ではない依頼に私は少しばかり安心感を覚える。まぁ、警察が関わっていない時点でそれは察していたが。
「どれどれ……拝見させていただき…なんっと、美しい少女！」
写真に視線を向けた毛利探偵の目がキラキラと輝く。
蘭と園子と工藤と私はあぁまたかと呆れたようにため息をついた。
「おじさんその子いつからいないの？誘拐なら警察に届けたほうがいいんじゃない？」
通常運転で猫かぶりをした工藤が橋本さんの元へ駆け寄り写真の少女を見つめる。
「あっ、コラっこのガキ！」
毛利探偵に首根っこ捕まれすぐにテーブルからログアウトさせられていたが、橋本さんは依然暗い顔でその質問に答えた。
「それがもう、9年も前のことなんだ。7年を過ぎると行方不明の戸籍は死亡届が受理されてしまうんだ。それでその子はもう死んだことになってい…
依頼人の言葉遮るようにして携帯電話の着信音が鳴った。
「…………すみませんちょっと失礼します」
席を離れて電話をする橋本さん。私と工藤はなんとなくアイコンタクトを交わした。
「え"え！？美湖が！？そんな！」
突然大声をあげた依頼人に私たちの空気が少しだけ張る。
「えぇ、はい、はい、わかりました。向かいます」
電話を切った依頼人は真っ直ぐに毛利探偵を見つめて歩み寄る。
「すみません、依頼内容を変更させてください。実はたった今私のいとこが死んだと連絡を受けたのですが、一緒に来て事件の解決に協力して頂けませんか！？」
「なっ！！」
私たちは騒然とし、工藤は目の光を鋭くさせる。
「すぐに向かいましょう！」
空気が一体となって工藤と私は同時に相槌を打った。
【情炎の
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黒木(プロフ) - 風野さん» 風野様、ご指摘ありがとうございます、すみませんアニメでは見ていても小説に平次くんを出したのは初めてで気付きませんでした！助かりました！！本当にありがとうございます。引き続きAPTX4869をよろしくお願いします！！ (2019年8月18日 22時) (
レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
風野(プロフ) - 初コメ失礼します。初コメがこんな内容で申し訳ないのですが、平次くんの一人称はオレではないでしょうか？間違っていたら申し訳ありません！大好きなお話だけに気になってしまって、、いつも楽しく読ませてもらっています！ (2019年8月18日 22時) (レス) id: b410b73e9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒木 | 作成日時：2019年7月26日 21時
