第144話 ページ14
「貴女がジンのお気に入りのマティーニ?」
プラチナブロンドの美魔女が面白そうなものを見るようにして私の隣に腰掛けた。
「多分?わからないけどあの人私に甘いよね」
ケラケラ笑うとベルモットは片目を細めて薄く笑う。
「珍しく特別視してる子がいるなんて聞いたから会いに来てみたけど案外普通ね。……気に入られたのはその容姿かしら?」
「……いや、見た目だけならこんな餓鬼相手にしないって」
嫌味はスルーして笑う。
「………そう?謙遜しすぎじゃない?貴女とても綺麗よ?何年か前に消えたクレオパトラとそっくり」
「………」
ピシリと背が凍る。
(流石女優……)
「クレオパトラ……who?」
「ふふっ数年前に殺されたノックよ。とっても綺麗な顔をしていたのよ。やつれてはいたけどね、数年したら貴女そっくりになるんじゃないかしら?」
カマをかけられているのか、私は軽く笑って流す。
「そうなんだ。そっくりになるのは顔だけでいいや」
肩をすくめて酒を煽る。
「プラチナブロンドの綺麗な貴女はベルモットであってる?」
名前を確認するように目を合わせるとベルモットは楽しそうに笑ってグラスを持っていない方の手の上に自分の手を重ねた。
「えぇ、あってるわこれからよろしくね」
私はすっかり色香にあてられて心の底から尊敬する。
(同性ハニートラップは初めてかも)
「ねぇ、私貴女のことが「おい、ベルモット」……………」
キスでもするかのように顔を近づけてきたベルモットに驚いた演技をしていると、私とベルモットの顔の間にベレッタが挟まれた。
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黒木(プロフ) - 風野さん» 風野様、ご指摘ありがとうございます、すみませんアニメでは見ていても小説に平次くんを出したのは初めてで気付きませんでした!助かりました!!本当にありがとうございます。引き続きAPTX4869をよろしくお願いします!! (2019年8月18日 22時) (レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
風野(プロフ) - 初コメ失礼します。初コメがこんな内容で申し訳ないのですが、平次くんの一人称はオレではないでしょうか?間違っていたら申し訳ありません!大好きなお話だけに気になってしまって、、いつも楽しく読ませてもらっています! (2019年8月18日 22時) (レス) id: b410b73e9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 | 作成日時:2019年7月26日 21時