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(最近来ないなぁ)

朝、いつもこの時間帯に来るのかと降谷に尋ねられてから、よく朝会うことがあったに、それが最近めっきり減って、朝練をもっとハードにしたのかなぁとぼんやり考える。

ちょうどその時、後ろと前で同時に扉の開く音がして、私は顔を上げた。
前の扉から入ってきたのは悠で、私はおはようと小さく話しかける。

「おはよう、A、私ね!景光君に告白しようと思、う、の……」

そう私に告白した直後ブワリと顔を赤くして悠は教室の外に走っていった。
初めは私に報告をすることで告白への実感が湧いてきて、照れたのかと思っていたが、ふと、後ろの扉からも開いた音がしたのを思い出して振り返る。

そこには目を丸くした降谷が立ちすくんでいた。

(あっちゃ〜)

そりゃ赤くもなるわと私は一人で納得する。

あれだけ仲のいい幼馴染だ。ヒロ君の知ることはゼロ君だって知るだろうし、ゼロ君の知ることはヒロ君だって知っている。

つまり、降谷に聞かれた時点で諸伏君にバレたも同じ。降谷が諸伏君に話す前に告白できたらいいねと、心の中で健闘を祈る。

以前動かない降谷に、尻拭いを全力でさせてもらおうと声をかけた。

「おはよう降谷、さっきのだけど、できれば悠が告白するまで諸伏君には秘密にしておいてくれるとありがたいんだけど」

「おはよう……そうか、戸森なんだな、前に言ってたヒロが好きだっていうの」

「そう」

「……そうか」

「言わないであげてね?」

「わざわざ言うことはしない」

「そう」

どこか動きのぎこちない降谷はそのまま忘れ物をとって校庭へと戻っていった。

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Lailah(プロフ) - めちゃくちゃ良かったです。テーマの作品2つにも納得が行きました。その後の話も見てみたかったですがこれはこれで良かったです。良き作品を見せてくれてありがとうございます。 (2021年7月5日 12時) (レス) id: 59f1e2127c (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - とても素敵な作品で、泣いてしまいました(笑)続きを作ってくださるのなら、楽しみにしています! (2021年5月6日 19時) (レス) id: 2fea210edb (このIDを非表示/違反報告)
澪華 - ↓ごめんなさい誤字です。正しくは「楽しく読ませていただきました。」です。 (2020年11月23日 5時) (レス) id: e31bd2e13b (このIDを非表示/違反報告)
澪華 - とても素敵な作品で、楽しく読ませてました。これから二人はどうなるのか、続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年11月23日 5時) (レス) id: e31bd2e13b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても素敵なお話でした。読むのが止まらずあっという間に読み終わってしまいました。 続きが読めるのを楽しみにしてます!! (2020年11月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪路 | 作成日時:2020年10月18日 0時

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