第111話 ページ29
伊達side
「よっ」
昼休憩の時間、昼食のために乗り込んだエレベーターでぼんやりしていたら下降していた箱が途中で止まり、空いた扉から萩原が姿を見せる。
「おぉ〜萩原、1人か？珍しいな」
「ちょっと待ってやめてよその俺がいつも松田といるみたいな」
「いや、誰も松田とは言ってないぞ？」
「……………うわぁほんとだ」
揶揄うように言うと、しばらくフリーズしていた萩原はあからさまに嫌だと言う顔をして目をぎゅっと瞑る。そんな顔ですら美丈夫なのが色んと通り越して尊敬すら感じる。
「そういや、一課にもいなかったな。松田は今日は一緒じゃないのか？」
佐藤の隣が空いていたことを思い出して首を傾げる。
「松田今告られてんだよ。これがなかなか可愛い子でさぁ？」
羨ましいねぇと、ぼやく萩原に苦笑する。
「まぁ、結果はNoだろうけど」
その理由は言わずもがな同期の雪平がいるからである。最後に会ったのは何年前になるだろうか。一度本庁姿を現し噂になっていたところに会いに行ったきり全く話を耳にしない。元気にやってるんならいいんだが。
「そういや俺、去年の冬ごろに雪平に似た女の子見たんだよな」
「えぇ、あのレベルと似た子って相当ってことか」
「まぁな。ただその子金髪でさ、最初はこんな朝からランニングしてんの偉いなぁくらいに思ってたんだけど、丁度俺らがいたコンビニ前で止まって入ってったんだよ。それで顔が見えて目の色までそっくりでさ」
「えぇじゃぁ雪ちゃん髪染めてるの！？」
「いや、普通あの距離なら気がつくだろ。まるでこっちに視線もよこさなかったし、背つっうか身長がそもそも雪平より低かったからないだろ」
「なんだ別人かぁ」
「でも本当に似てたからもう少し確信が欲しかったんだけど直後に後ろで居眠り運転の事故が起きたんで」
「構っていられなかったと」
「あぁ」
「えー会いたいなぁ、雪ちゃんレベルの美人ちゃんで金髪とか一度でいいからお目にかかりたい！」
「お前なぁ」
ため息をついたところでエレベーターのドアが開く。
見渡せば、ホールの端で壁に松田が寄りかかっているのが見えた。
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黒木(プロフ) - 架印�靴気�» 99話のアメリカとのクォーターとなっているのは夢主(来栖の設定)の方を指していたのですが、作者の力不足により誤解をお招きしたことお詫び申し上げます。改善をさせていただいたので、ご確認の方よろしくお願いいたします！報告ありがとうございます！！ (2019年8月7日 20時) (
レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 99話に関してですが、世良さん含む赤井家３兄弟妹は、“イギリス”とのクォーターですっ！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - くるクラさん» メッセージありがとうございます、頑張ります！ (2019年7月17日 7時) (レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 初コメント失礼します。やっと降谷さんが同期組に会えた！！感激です！更新頑張ってください (2019年7月16日 21時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 松田さん降谷さんにだけはどこそれ構わず喧嘩腰な気がするんですよね、安室さんではそれは買えないので、早くストッパー役の夢主ちゃんに出てきてもらわねば… (2019年7月16日 21時) (レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒木 | 作成日時：2019年6月25日 21時
