第268話 ページ9
「は"す、すみません!」
「おー気をつけろって来栖?」
「?」
「Aちゃんじゃん!久しぶりだねって、学校は?」
「あ、萩原さん松田さん!いえ、学校の方は早退です」
顔を上げれば久しく会わなかった顔ぶれが私を見下ろしていた。
「早退って、お前家の方杯戸町と真逆だろ」
訝しむよな声色で首を傾げる松田さんに歯切れ悪くこぼす。
(どうしよう、言うか?)
「あーと、実は父が事故に遭いまして」
「え」
「母が一度アメリカに帰ってきて欲しいとのことでこれから成田に行かなきゃなんですけどその前に友達から借りた本返したくてポストに突っ込んできたところなんです」
「え、え」
「これからうちに一度戻って荷物取ってすぐ行かなきゃなので…」
「お〜い」
プップー
私の言葉を遮るようにクラクションが鳴らされる。私たちは反射で大通りに目を向けると伊達がこちらに向かって手を振っていた。
「お前ら帰りなら乗せてやるけど……って」
視線を私に移して黙り込んでしまう。確かに2人を警察と知る人が状況だけ見たら学生を補導しているみたいに見えるだろう。
「おーそいつぁありがてぇ…そだ、伊達お前このあと急ぎの案件あるか?」
松田が伊達の車の方に歩いて行くので私たちも後ろについて行く。
「ねぇけどどうした」
「ちっと車貸してくんねぇかこいつうちまで送りたくてよ」
親指で指された私と伊達はきっとパチクリなんて交換音がつく瞬きをしていたことだろう。
1720人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪路(プロフ) - みおさん» みお様コメントありがとうございます!これからも好いていただけるよう頑張ります!ありがとうございます♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - ルナさん» ルナ様コメントありがとうございます。こちらこそ閲覧いただきありがとうございます!!ありがたいお言葉励みになります。これからもAPTX4869をよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - 彩快さん» 彩快様コメントありがとうございます!初期から見てくださってるんですか!?嬉しいです。こんな遅筆な作品を読んでくださりありがとうございます。。楽しんでいただけたなら幸いです♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - マニ。さん» マニ。様はじめまして!ありがとうございます(*´∇`*)折角のお誘いですが、あまりにもサイトを開くのが不定期のため、お返事をお待たせすることになってしまうボードは遠慮させていただきます。。お誘い嬉しかったです、今後ともAPTX4869をよろしくお願いします。 (4月16日 14時) (レス) @page32 id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - とても好きな作品なので更新楽しみにしてます!! (4月12日 3時) (レス) id: 3cad66030e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪路 | 作成日時:2021年7月4日 20時