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第290話 ページ31

俺の提案を安室さんが飲み込むように繰り返す。その瞬間横から灰原の手が伸びてミュートボタンを押した。

「何考えてるの!」

「何って」

灰原はミュートにしたにも関わらず小声で早口に捲し立てる。

「彼女の情報って何?体の不調でも伝えるつもり!?デリカシーがないわ、それに勝手に人に言っていいものじゃないでしょ!」

「そうも言ってられねぇだろ」

「それに体の不調のことは計画とやらには関係ないじゃない、彼のことを騙すの?」

「騙すなんて人聞き悪い、それに現場のことは結局安室さんの方が詳しい。何かあった時に来栖を助けられるなら言ったほうがいいだろ」

「っそれは…そうね…でも彼女にもプライドがあるわ」

「っ」

「症状じゃなくて、不調があるって事実に留めて」

「わかったよ」

ミュートを解除するも以前安室さんから返答はない。

「Aねぇちゃんに何かあったら後悔するのは安室さんも同じだよね」

説得するように言葉を紡いでみる。組織について何かあるのは間違いないが、それはそうと来栖の身に危険があるならそれは友人として心配にもなる。
もし、警察が切り捨てると言う話が現実になるならせめて生きてほしい。赤井さんが組織から逃れたように、来栖の命も助かる道を手助けることができるかもしれない。
そんな思いが渦巻いて念を込めるように液晶を見つめる。

ふと、脳裏によぎった。

赤井さんは来栖のことを組織由来で知っていた。それにしたってなにか他にも通ずるものがあったような気もする。それに赤井さんが言っていた"彼女は大義の人"と言う言葉。もし来栖がFBIと何かしらの繋がりがあるとしたら…

そこまで思考を飛ばした時、安室さんの息遣いが変わる気配がしてハッと意思を戻す。

「僕も心を決めないといけないね。でも小学生の君を巻き込むわけにはいかないから、せめてそうだな…こういう形でお願いするのはどうだろう。…協力者になってくれないかな?工藤新一君」

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雪路(プロフ) - みおさん» みお様コメントありがとうございます!これからも好いていただけるよう頑張ります!ありがとうございます♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - ルナさん» ルナ様コメントありがとうございます。こちらこそ閲覧いただきありがとうございます!!ありがたいお言葉励みになります。これからもAPTX4869をよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - 彩快さん» 彩快様コメントありがとうございます!初期から見てくださってるんですか!?嬉しいです。こんな遅筆な作品を読んでくださりありがとうございます。。楽しんでいただけたなら幸いです♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - マニ。さん» マニ。様はじめまして!ありがとうございます(*´∇`*)折角のお誘いですが、あまりにもサイトを開くのが不定期のため、お返事をお待たせすることになってしまうボードは遠慮させていただきます。。お誘い嬉しかったです、今後ともAPTX4869をよろしくお願いします。 (4月16日 14時) (レス) @page32 id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - とても好きな作品なので更新楽しみにしてます!! (4月12日 3時) (レス) id: 3cad66030e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪路 | 作成日時:2021年7月4日 20時

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