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第272話 ページ13

「また随分なとこ住んでんだな」

「両親が警備会社なのでセキュリティには厳しくて」

「警備会社ねぇ」

鍵を漁りながら苦笑する。
受付の前を通り過ぎてソファなんかが置かれたすこし開けたところで立ち止まる。

「なんだかすごく過保護」

思わず笑えば、松田は肩をすくめながらサングラスを胸ポケットにしまった。

「まぁ今生の別れでもねぇしな、あんま無理すんなよ」

「そうですね、ありがとうございます」

お礼を言いつつもなんだか離れ難くて松田が何か他に言ってくれやしないかと時間を無為に引き延ばす。

「来栖」

「………?」

名前を呼ばれて顔を見つめれば松田は特に何かを続けるわけでもなくしばらく黙ったままじっと目を合わせてくる。
相変わらず綺麗な顔立ちだ。女は30に震えるけれど男は30に近づくほど完成されて行く気がする。それは松田だからかもしれないけれど、とにかく今目の前にいる彼がとてつもなくかっこよくて背中が震えた。

「元気にやれよ、じゃあな」

ぼぅとしている空気をタンと絶って発せられた言葉とともに、松田はニヒルに笑って背中を向けて行ってしまう。私はクンと全身に感覚が戻ってるのを感じながら、慌ててその背中に声をかける。

「松田さんも!お元気で!」

彼は振り返らずひらひらと手を振ってそのまま受付を曲がって行ってしまった。

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雪路(プロフ) - みおさん» みお様コメントありがとうございます!これからも好いていただけるよう頑張ります!ありがとうございます♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - ルナさん» ルナ様コメントありがとうございます。こちらこそ閲覧いただきありがとうございます!!ありがたいお言葉励みになります。これからもAPTX4869をよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - 彩快さん» 彩快様コメントありがとうございます!初期から見てくださってるんですか!?嬉しいです。こんな遅筆な作品を読んでくださりありがとうございます。。楽しんでいただけたなら幸いです♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - マニ。さん» マニ。様はじめまして!ありがとうございます(*´∇`*)折角のお誘いですが、あまりにもサイトを開くのが不定期のため、お返事をお待たせすることになってしまうボードは遠慮させていただきます。。お誘い嬉しかったです、今後ともAPTX4869をよろしくお願いします。 (4月16日 14時) (レス) @page32 id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - とても好きな作品なので更新楽しみにしてます!! (4月12日 3時) (レス) id: 3cad66030e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪路 | 作成日時:2021年7月4日 20時

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