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第264話 ページ5

こすれる食器の音と蘭の鼻歌が室内に響く、彼女は最後の一枚を軽く水を切って水切りカゴに並べると手を拭ってコップにお茶を注ぎ片方をコナンの前に置いて椅子に腰掛けた。

「ありがと蘭ねぇちゃん」

そう言ってコップを手に取る。すでに飲み口に口をつけていた蘭はにこりとだけ微笑んだ。
不意に沈黙が続き、静かな部屋にどこからか風呂に入っているオッチャンの歌声が聞こえてくる。それが妙におかしくて蘭を見上げれば彼女も同じことを思ったのかこちらに目配せしてクスクス笑った。

「蘭ねぇちゃんと同じ歌歌ってる」

「ねー、なんだか耳に残る歌だから」

「来栖のねぇちゃんも今日帰りに歌ってた」

「あはは、本当?なんだか意外」

蘭はお茶を飲み切ってのびを一つし、体を背もたれにグッと押しつけた。椅子の軋む音がする。
コナンは口を開いて閉じてそれから意を決して尋ねる。

「最近さ、来栖のねぇちゃんなんかあった?」

「A?」

キョトリと目を丸くする蘭にコナンは少し迷ってから

「転校、とか」

「え〜ないない………今日Aなにか言ってたの?」

「ヘッうんん違うよでもなんか気になっちゃって」

変なこと言い出してる自覚ある。けれどどうやっても普通の会話から転校したりするかを聞き出すなんて出来なくて直球で聞いてしまった。来栖はああ言っていたけど、実際来栖が自分に嘘をついていない保証はどこにもない。組織に何か大きな動きがあるなら来栖は自分も動くことになるはずだから転校もしくは休学をすると思って探りを入れたのだ。

「…変なコナンくん、ふふ、…………でもAはいつもどこかに行っちゃいそう、義理堅くて優しいけどふと急にバイバイって………変な話だよね」

寂しそうに呟いた蘭にハッとさせられるがかけられる言葉は見つからずそうこうしているうちに上機嫌なオッチャンが入ってきて会話は流されていってしまった。

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雪路(プロフ) - みおさん» みお様コメントありがとうございます!これからも好いていただけるよう頑張ります!ありがとうございます♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - ルナさん» ルナ様コメントありがとうございます。こちらこそ閲覧いただきありがとうございます!!ありがたいお言葉励みになります。これからもAPTX4869をよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - 彩快さん» 彩快様コメントありがとうございます!初期から見てくださってるんですか!?嬉しいです。こんな遅筆な作品を読んでくださりありがとうございます。。楽しんでいただけたなら幸いです♪ (4月16日 14時) (レス) id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
雪路(プロフ) - マニ。さん» マニ。様はじめまして!ありがとうございます(*´∇`*)折角のお誘いですが、あまりにもサイトを開くのが不定期のため、お返事をお待たせすることになってしまうボードは遠慮させていただきます。。お誘い嬉しかったです、今後ともAPTX4869をよろしくお願いします。 (4月16日 14時) (レス) @page32 id: 3c2df6fdad (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - とても好きな作品なので更新楽しみにしてます!! (4月12日 3時) (レス) id: 3cad66030e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪路 | 作成日時:2021年7月4日 20時

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