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第31話 ページ33

「もう、わかんなーい!あむぴ教えて〜!!」

懺悔が終わった後、買い出しから帰って来た安室さんに勉強をしていた女の子が勉強を教えてほしいと縋る声が聞こえてきた。

「なんで勉強しなきゃいけないのーもぉ、地理はわかる公民もまぁ、わかる。でも歴史はなんなんだ〜算数は使っても数学は使わないよ〜」

日本人なのになんで英語!?古典とかわけわからん。よくある常套文句を並べて、テーブルに突っぷす姿はまぁ、よく目にするもので、安室さんも若干苦笑いになる。

学生なる上で避けては通れない道だからね、と励ます安室さん。

「9教科も、あるんですよ!その上受験勉強もしなくちゃで…」

う〜んまぁストレス溜まるよねと頷く。受験か…中3の子かな。

「そうだ!今ちょうどここに学校の先生がいるので教えてもらいのはどうです?」

突然名案だとばかりに話を振ってくる安室さん。

「ねっ、どうですAさん!」

「………はい?」

流石のコナン君もどうした安室さんと言わんばかり顔をする。

「いや、安室さん? 私担当教科違うと思うので…」

「………?」

いや、キョトンじゃねぇよ、女の子も突然の状況に困ってるよ
どうした安室さん、と見つめていると安室さんが私の目を見てうっすらと笑う。

「!!」

昨日嫌いだとか言った腹いせか!
小せぇ男だな!おい、エリート、貴様のが頭いいだろ

と、立ち上がり、安室さんの肩を掴む。なんてこと出来るわけもなく、ひたすらにおろおろしている女子中学生に声をかける。

(そもそも、キャラじゃないしね)

「ごめんね、安室さんに習いたいよね。と、いうわけで安室さん「お姉さんでいい」……へ?」

「誰でもいいから、教えて」

若干目が座った状態で虚ろに告白される。

「これ落としたら内申落とすんで、マジシャレになんないの。今日は先生の都合で塾休みで、ほんとお願い誰か教えて」

それを聞いて安室さんは静かにその子の前に座る。

「どこがわからないんだ?」

素が出てしまっているが、梓ちゃんは気づく風でもなく、入れ直したミルクティーをその子に差し出す。

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あふらん(プロフ) - すごく面白いです!夢主の性格が本当に好きです。もしかしてクズの本懐知ってますか?意識されてる様なところがあった気がしたので、もしかしたらと思いました。違ったらごめんなさい! (2019年3月28日 12時) (レス) id: d39cf90419 (このIDを非表示/違反報告)
黒木朔(プロフ) - バニラさん» バニラ様、メッセージありがとうございます。うわ、本当に、お恥ずかしい。早急に修正させていただきます!本当にありがとうございます!! (2019年1月3日 10時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 論理ではなく倫理じゃないでしょうか (2019年1月3日 1時) (レス) id: f20c080281 (このIDを非表示/違反報告)
黒木朔(プロフ) - ハク様、メッセージありがとうございます。嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2018年12月31日 19時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - とても面白い作品で一気読みしてしまいました!応援してます♪ (2018年12月31日 18時) (レス) id: 6941855deb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木 | 作成日時:2018年12月30日 17時

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