第66話 ページ18
「なるほど…それで一応私がどうして君の名前を知っているのかって探りに来たのね」
今私は彼に30分だけならいいと言って、喫茶店にいる。
「あぁ、にしてもこの安室ってやつ。全然生態が分かんなくて変装の下調べに思ったより時間がかかっちまったんだ」
でしょうねと心の中で乾いた笑いをする。
いつのまにか打ち解けてしまった青年、彼は正真正銘の怪盗キッドであり、まだほんの高校生らしい。
「で、こうして私の前に現れたということは、安室さんの生態わかったの？」
ちょっとからかうように聞けば、快斗君は苦笑いで答える。
「安室透っつー男のことはな。けど、こいつ胡散臭くて霧みたいなんだ。多分安室っていうのはフェイクで他にも顔があるんだと思うぜ、相当やばいやつと見た」
いたずらっ子のように笑っておお怖っとわざと背筋を震わせるフリを見せる快斗君に１つ忠告をする。
「まだ会って20分くらいしか話してないけど多分君はすごく好奇心旺盛ね。そして、その好奇心を満たす行動力と頭脳を持ち合わせている。でも、彼のことについて調べるのはやめてほしい。代わりに私は君がキッドであることを秘密にするから」
取り引きしないかと話を持ち込む。
快斗君はニヤッと笑って、
「そこまでして言われると逆に気になりますが、美しいレディの言うことだ。その話受け入れましょう。私としても都合が良いですからね」
と、キッド口調でニヒルな、笑みととも頷いてくれた。
「ありがとう。…そろそろ行かなくちゃ、ここのお題払っておくから、またね！」
果たしてまた会うことがあるかはさておき、決めていた30分をオーバーしてしまっていたので慌てて店を後にした。
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黒木(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
nanakoneko775(プロフ) - はじめまして、とても素敵な作品でした。君が代の現代語訳と物語がほんとにマッチしていて最高な作品でした。 (2019年8月18日 12時) (レス) id: 6f70dc1dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - アキさん» アキ様ありがとうございます！！至急訂正させていただきます！！ (2019年8月13日 16時) (レス) id: 0488b133c6 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - とっても素敵な作品でした。94話の最後の『再開』は『再会』ですよ。 (2019年8月13日 11時) (レス) id: 99c22898e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - さちさん» さち様、ありがとうございます！今はAPTX4869【名探偵コナン】という作品を連載させていただいているので、是非読んでいただけたら嬉しいです。 (2019年2月16日 11時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒木 | 作成日時：2018年12月12日 12時
