Snow Rainbow (ページ7)

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青.ver ページ7

団欒の時間を楽しむ家族。父、母、目が青い男の子と自然体の色の目の女の子が仲良く暮らしている。この日常が壊れてしまうことも知らずに。笑いの絶えない普通の幸せな家族。男の子は青い目を輝かせながら大好きな友達と遊んだ話をする。
青「あのね、今日ね、零とね、砂場でお山作ったん
だよ！零はね、あな掘るのが上手くて、トンネ
ルがキレイに掘れるんだ！」
青母「そう。今日も零くんと遊んできたのね。だか
ら今日も楽しそうな笑顔だったのね？」
青妹「こんどわたしも一緒に遊びたい！」
青「うん！遊ぼうね？」

僕の家はみんな仲良し。僕は周りの人にバケモノって言われちゃうけど、僕のパパもママも妹も綺麗な目だねって言ってくれるんだ。お隣にも僕と同じでバケモノって言われちゃう男の子がいるの。その子は零って名前で、僕の大好きなお友達なんだ。明日もね、遊ぶの。公園に行って砂場でお山作るんだよ。たのしみだなぁ。

――――数年後

僕と零は小学生になった。小学校には、知らない人がたくさんいて、変な目だってバカにされるようになった。パパもママも妹も褒めてくれた僕の青い目を、みんな変だってわらうんだ。小学校に行くようになっても僕と零はずっと一緒にいる。たった1人の大事な友達だから。
青「零！一緒に帰ろ？」
赤「っ、うん、帰ろっか。」
青「、？どうしたの？零、何かあったの？」
赤「なんで、翔は気づいちゃうの？」
青「ずっと一緒にいるんだよ？分かるよ！」
赤「、そっか、そうだよね。僕もわかるよ、翔のこと。今日、悲しい顔してたでしょ？」
青「っ！なんで知ってるの？」
赤「、見たから。…ねぇ、今日、翔の家行ってもいい？帰りたくないんだ。」
青「もちろんだよ！一緒に帰ろ！」
たまに零は悲しい顔をする。そんなときに気づいてあげられるのは僕だけだから。助けてあげられるのも僕だけだから、僕がたすけなきゃ。零も僕が困ってる時は助けてくれるから。だから、僕は大丈夫。