Snow Rainbow (ページ30)

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そして当日。賑わう繁華街の裏で作戦は行われた。

黄「操人、行ける？」
紫「ん、こっちおっけーよ。」
黄「じゃあ、そっち任せた。」
紫「おうよ。いっちょかましてきますかぁ。」

『さぁ、続いては能力持ちの6歳！お買い得で、』
黄「よぉ、子供売りもんにして楽しいか？」
「潰しに来てやったぜ？」
『おい！誰だ！？』
黄「さあな。子供たちはこっちで預かってるから
な。楽しもうぜ？」

高らかに響く声を遮ったのは低く響く宣戦布告。上がりきっていたボルテージは恐怖へと変わっていった。その頃、ステージ裏では暗い部屋に一筋の紫の光が差し込んだ。

紫「よっとぉ。みんなへーき？」
「おにいさん、だれ？」
紫「ん？通りすがりのヒーローよ。」
「君かな。依頼されてた子は。お名前は？」
「ゆめ、」
紫「ん、間違いないね。助けに来たよ。」
「でも、この子だけってわけにもいかないし、」
「皆まとめておにいさんが助けてあげるね？」

一方市場では黄色の光が駆け巡り、辺りを蹴散らしていった。この場を支配する光は誰の目にも止まらぬまま次々と人を倒して行った。

『くっ、なんだお前！くそ、商品は無事か！？』
『大変です！見張りがやられてます！』
黄「商品じゃなくて自分の心配した方がいいと思う
けどな。……じゃあな。」
『ぐああああっ！』
紫『光星さぁん？こっち終わったよー。』
黄「了解。じゃあ仲間が待ってるんでな。」
「まあ、もう聞こえてないか。」

静かになったステージでは、ただ1人電気を纏った男が仲間の元へと向かっていく様子を映し出していた。

紫「おっ、きたきた。見てよ、俺モテモテ。」
黄「んなわけねーだろ。……大丈夫か？」
「おにいさん、だれぇ？」
黄「こいつの仲間。家帰ろうな。」

戦場から帰る様子は子供たちの安堵の笑顔で溢れかえり、辺りをふんわりと照らしていた。

紫「てことで、無事終わりましたあ。」
黄「子供みんな家に返しといた。」
紫「ちょっと言い方ぁ。」
緑「まあまあ、みんな無事で何より。怪我ない？」
紫「ん、俺はないよぉ。」
黄「俺も。」

暖かい雰囲気はアジトにも、なんて。