Snow Rainbow (ページ14)

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水.ver ページ14

2人の男の子と1人の小さな女の子が楽しくすごしている。数年前とは打って変わって賑やかになったこの部屋。女の子が出来ないことは男の子2人が教えて一緒にやってあげる。まだ出会って数週間しか経っていないはずなのにもう兄妹のような関係にまで距離が縮まった。その理由はただ1つ”異端児”という事実のみ。

わたしはちょっと前からこじいんっていうところにいる。お兄ちゃんが2人いて、とってもやさしいんだよ！分からないことはおしえてくれるし、できないことは一緒にやってくれる。だからわたし、お兄ちゃんだいすきなの！でも、まわりの男の子はみんなわたしにいじわるしてくるの。なんでかなぁ？でもね、そういうときはお兄ちゃんが助けてくれるんだよ！かっこよくてね、すごいの！わたしもお兄ちゃんみたいな人になれたらいいなぁ。

―――――数年後

私ね、お姉さんになったよ。ホントだったら小学校っていう所に行くんだけどね、お兄ちゃんが危ないところだからダメだよって言ってたの。私の歳くらいになると能力持ってる女の子がいないんだって。珍しいから狙われちゃうって亮にぃが言ってたの。だから孤児院の中で亮にぃから勉強を教えてもらってるんだ！覚えるのが早いねって大にぃからたくさん褒めてもらえるんだよ！私ね、大きくなったらみんなのことを助けられる人になるの！お兄ちゃんたちには内緒だよ？

桃「姫っち？誰とお話してるの？」
水「内緒！」
緑「ははっ、内緒だって。」
桃「えー、大にぃ悲しい…！」
緑「いちいちオーバーなの、大にぃは。」
桃「うー、亮介しんらつー、」