Snow Rainbow (ページ11)

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暁.ver ページ11

オレンジ色の目は誰よりも可愛がられ、誰よりも愛されてすくすく育った。3歳くらいの幼い男の子は、大好きな両親と手を繋ぎ、仲良く海沿いを散歩していた。周りからは化け物、気持ち悪い、一緒にいたくない、そんな言葉が聞こえてくるが両親だけは精いっぱい愛してくれた。

暁「なあなあ！おかんみて！」
暁母「ん、？あ、これパパの顔やろ？」
「上手にかけたなぁ！」
暁「やろやろ！じしんさくやねん！」
暁母「パパが帰ってきたら見せたろな？」
暁「おん！もちろんや！」

おれな、のうりょくしゃやってん。おかんがな、『能力ってかっこええな！』って言っててん。おとんは、『その能力で人傷つけたらあかんよ？』って言っててん、やからおれきめたねん！おっきくなったらかっこいいヒーローになるんや！そしたらおとんもおかんも、もっとほめてくれるもんな！

――――数年後

俺な、能力者やってん。おかんがな、『行かんといて』って言っててん。おとんは『絶対帰ってくるんやで』って言っててん、やから俺決めたねん。おっきくなったらめっちゃ強なっておとんとおかんのとこに帰るんやって。そしたらおとんもおかんももっと喜んでくれるやろ？

？「ほんと言うこと聞かないよね。」
「どんだけ虐められたら気が済むの？」
暁「俺は、お前の言う通りになんかならへん、」
？「はぁ、カッコつけられてんのも今のうちだよ？笑」
暁「何されても俺は下にはつかへん。」
「そっちも威張ってられんの今のうちやで？」
？「随分と反抗的だね？光くん、」

俺は10歳の時能力目当てで誘拐された。狂っとるよな。でも耐えれたら俺は小さい時の夢叶えてかっこいいヒーローになんねん。誰にも邪魔させへんで。