幽霊彼女と怪異と。2 【地縛少年花子くん】 (ページ25)

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寧々side

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放課後になったけど、今日は少し
畑の様子を見に寄り道。

半分ヤケクソになって土を慣らしたり
雑草を抜いたりするけど、

頭の中ではずっと、あの事を考えてて
時々手が止まってしまう。

寧「……ﾊｧ」

なにしてんだろ、私…

自分が変だって自覚は、ある。

16時の書庫で花子くんとAちゃんの
過去の姿を垣間見て以来、

どうしてか二人を真っ直ぐに見られない…

わかってる、駄目だって。

そらしちゃう度、Aちゃんが悲しそうな
顔してるのも見た。

悪い事してるって、でも…

普通の女の子だもん！！

全部、あの書庫で見た記憶のせいよ

あれのせいで変に実感がわいてきちゃって…

寧「 …どうしたらいいのかな、」

今日も、トイレ掃除あるし、、

花子くん達に会うんだよね…

.

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光「へぇ、ここの畑って先輩が世話してたんすね。
いっつも誰がしてんだろって思ってたッス」

寧「み、源くん！？」

光「ウッス！」

いつの間にか背後にいた源くんは、
ニコニコと畑を見回していた。

寧「どうしてここに…、あっもうトイレ掃除の
時間？呼びに来てくれたの？」

光「あー、ちょっと先輩に頼みが… 」

寧「頼み、？」

その…と、少し遠慮がちに言葉をつまずかせる
彼に私は首を傾げた。

光「先輩、ドーナツ作れますか？」

寧「え？」

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光「いや～、先輩が料理上手で
マジ助かったッス！さっきまで兄ちゃんと
やってたんすけどオレ料理苦手で。

ちょっと失敗しちまって！」

源くんの頼みで、家庭科室に
やってきたのはいいんだけど、中を見てビックリ

これは…

寧「 “ちょっと”…？」

大惨事だ…、。