幽霊彼女と怪異と。2 【地縛少年花子くん】

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ギィ___







土「 ついたぞ 」





寧「 わぁ〜！ここが最深部ですか！？」









扉を開けた先に広がっていたのは、

沢山のキラキラと輝く素敵な宝石たち









寧「 この中のどれが先生の依代ですか？」





土「 いや？…これだ 」





ｺﾄ…





寧「 汚っ！！」





土「 ヒトの依代に向かって汚いとはなんだ 」





寧「 だってこれ、ただの石…。依代って
七不思議にとって一番大切な物ですよね！？」




土「 まァ確かにそうだな。依代は、
“最も思い入れのある品”だからな 」








ただのふつーの石に見えるけど…

どんな思い入れが、、






.







土「 さっき本に書かれた未来を変えた人間が
いると言っただろ。そいつだよ。

…なぜ未来が変わったのか今でも分からんがな 」






とにかくビックリしたさ…と、近くの
椅子に腰掛ける先生







寧「 …これって、なんの石ですか？」





土「 あー… 」








“ 月の石 ”







寧「 …ニセモノ、？」





土「 いやァ？ホンモノだよ 」






土「 人類が初めて月に行ったのはいつか分かるか？

その石を渡されたのはその記念すべき日の翌日 」






寧「 翌日…。その人宇宙飛行士だった、とか 」






土「 あいつァ普通の人間だったよ。

星が好きで人よりちっと口下手で、成績は…
いい方じゃなかったなァ」







寧「 …その人の未来はどう変わったんですか？」









土「 さてね…。


早くやってくれ、余計な事まで喋っちまいそうだ 」






寧「 …わかりました 」









意を決して、石に貼られた封の紙を摘む





そして____







バッ






私は封の紙を剥いだ…







.









小さく



石が割れた音が聞こえた気がした___.

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