幽霊彼女と怪異と。2 【地縛少年花子くん】 (ページ13)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:71,096 hit

。ページ13

.

光「お前らもなんか言えよ！」

寧「うんうんっ」

貴『えっ、と… 』

秘密かぁ…

今まで自分の事を語った事がないから
何を言えばいいのかもわからない、、。

恥ずかしいし…

それに…

私なんかの話は、きっと二人になんの
メリットもない…

.

.

貴『 …残念だけど、私に秘密は____ 』

土「お前、それウソだろ」

後ろに、なぜか怪しい笑みを浮かべる
土籠先生が現れた。

土「あっただろ、秘密」

貴『え、なにがですか… 』

覚えてないのか？とニタニタ笑いながら

土「つい先月の事だったはずだがなァ」

先月…、？

せんげつ…

…

…

…っもしかして、！！//

.

貴『あああっあれは違っ！！/// 』

寧「？？？」

花「なに、Aなんか隠してるの？？」

貴『いや、あの、、、// 』

忘れてたのに、掘り起こされたあの事が
頭の中を巡る。

あの時の私は、ホント

何してたんだろって今でも思う

.

あれは、先月の話____

.

.

________________

貴『 …～♪ 』

ミサキ階段の事件の後、

その時に切ってしまったスカートを直すため
裁縫道具を持って理科室にいた。

来る時に、ついでだからと花の学ランを
預かり直す作業に取り掛かる

貴『 …よし、できたっ』

と仕上がった花の学ランを広げる

…我ながら上出来ね。

キレイに仕上がった ♪

しばらく出来上がった学ランを見つめていると

不意に興味本位で着てみたくなって…

.

…今、土籠先生はいないし

ちょっとだけならいいよね、？

そう思い、ゆっくりと袖に腕を通し

着てみる。

…すこーしぶかぶかかな？

男の子の制服って、こんな感じなんだなぁ

ﾌﾜ…

貴『 …花の匂いがする』

まるで、包み込まれたように
彼の匂いが鼻に掛かる

安心する、私の好きな匂い____

…普段は恥ずかしくて言えないけど

なんだか急に愛おしくなって、

貴『 …好き、普____ 』

気づけば、小さくそう囁いていた__

.

.

土「なるほどなァ」

貴『 ………へ、？』

つ、土籠先生…