検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:28,414 hit

6. ページ6

.




目が覚めた。

隣には気持ちよさそうに寝ている炭治郎がいる。





やっちゃったな。

でも今までの男とはまた話が違う。

捨てられるような人間ではない。




「あ、起きていたのか

おはよう」


「おはよ、炭治郎」




朝から元気なもんでニコニコな炭治郎。

さっきまで寝ていたのか不思議なくらいぱっちりと目を開けている。




「A可愛かったなあ。

久々な事だから優しくしてやれなかった、ごめんな。」




頭をポンポンとしてくる炭治郎に私は言葉を返せなかった。

というより何も話したくなかった。




「…あ、今日も授業なのそれからバイト

だからもう行くね。」




あ、まずい。

そう思った時には遅かった。




「嘘、だろう?

嘘の匂いがするし、それに今日は学校ないこと知ってるぞ?

バイトはあるけどな」




そう言って私のスマホを勝手に持っては暗証番号、指紋認証を難なく行う炭治郎。



いつの間に登録してたの。




「あ、すみません。

Aの兄ですけど…ええ、そうなんです。

Aが熱を出してしまって…バイトお休み出来ますか?

はい、はい分かりました。ありがとうございます。」





何勝手にしてるの!という反抗は炭治郎に口を抑えられて出来なかった。

私に兄がいることは本当で高校生の時よく私の家に上がっていたからだろう。

その時炭治郎の礼儀の良さに家族は皆炭治郎のことを気に入っていた。




「これでいいな?

せっかく会えてこうしているんだ。

もっと楽しもう。」


「最低……」


「はは、本心だな。

そんなところも好きだけど。」




本当になんなんだこの人は。

腹が立って仕方がない。




「あ、ねえシャワー浴びたい。

化粧も落としてないし。

1度家に帰らせて欲しいんだけど…」


「そうだな。

俺もシャワー浴びたいし

女の子に俺の部屋のものの洗剤を使わせるのもなんだし

でも、もう少しいたいなあ。」




なあ?と私を見つめてくる。

正直嫌な予感しかしない。




「Aの部屋のお風呂で一緒に入ろうか。」





.

7.→←5.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こむぎ。 - 好きです…!!これからも更新頑張ってください!応援しています!! (2020年6月6日 22時) (レス) id: 154c171765 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はずれ。 | 作成日時:2020年5月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。