僕らのはんぶん。 (ページ24)

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それから、私の生活はガラリと変わった。

どういう運命か、
同じクラスで席も隣。
カ行とマ行って結構離れてません？
その間の名前の人あんまり居ないの？

「おはよ～、先生きたら起こして」

「な～、教科書見して」

「弁当食べよ！！」

「アイス買ってきた！
チョコとバニラどっち好き？
まぁ、もうチョコしか残ってないねんけど(笑)」

「傘忘れたから、帰り入れて～」

「A、帰るでー！」

暇さえあれば、
私に話しかけてくる。

気づけば、
小瀧が隣にいることが当たり前で、
いないとなんだか寂しい、
とまで思うようになってしまった。

学校帰りに小瀧の家でゲームしたり、
ショッピングモールでぶらぶらしたり、
学校ですることないのに残ってたり。

小瀧の家に行きすぎて、
ママとも仲良くなってしまった。

「Aちゃん、今日もきてくれたん？
ありがとう～、望と仲良くしたってや！」

小瀧が、誰からも好かれるのが
なんとなくわかる気がした。

ご両親がすごく素敵な人なんだ。

小瀧が笑ってくれるだけで、
こんなにも暖かい。

他の誰かじゃなくて、
小瀧に笑っててほしい。

小瀧に出会えたことは、
すごく幸運だったのかも。

だっていま、すごく、幸せだ。