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次の日、
朝から大毅はいつも通りやった。
スッキリした気分で、
会社に行けたはずやのに、
今日の仕事は、
なんでかミスばかりで
上司に怒られっぱなしで。
本当に残業になってしもた。
料理教室がある日よりは
早く終わらせることができて、
まっすぐ家に帰る。
足取りが重い。
「ただいま〜…」
玄関を開けると、
ドタドタと走ってくる音。
「おかえり！
今日はちょっと早かってんな！」
嬉しそうに微笑む大毅。
しっぽぶんぶん振って、
喜んでるワンコみたい(笑)
エプロンしてるから、
今日もご飯作ってくれたんかな？
「今日もご飯作ってくれたん？
大毅も疲れてるのにごめんな、
ありがとう。」
そう伝えると、
少し眉をひそめた。
「なんか、元気ない？
残業続きで疲れた？」
大毅にはバレるんやなぁ。
嘘ついてるのちょっと心苦しいけど…。
「…ちょっとだけ」
そう伝えると、
「今日は、Aが好きな
ハンバーグ定食やで！！」
と言って、リビングまで手をひかれた。
ハンバーグ…というか、
肉団子みたいな小ちゃいハンバーグ(笑)
思わず笑ってしまった。
「ふふっ」
「元気出た？？」
「うん、ありがとう！」
元気ないのに気づいて、
笑顔にしてくれる、大毅が好き。
「おいしい！！」
「よかった〜！
そういえば、
Aの料理の腕上がってない？
今までより更に美味しくなった！」
「ほんと…？」
気づいてくれたんや。
料理頑張ってたこと。
「うん、料理だけやなくて、
メイクとか、ダイエットとかも。
これ以上、綺麗にならんといてよ、
外、出されへん(笑)」
うれしいなぁ。
ずっと、大毅に恋しててもらえるように、
これからも頑張ろう。
その日は、大毅と向かい合って眠った。
____________
カーテンから差し込む光が眩しくて、
目が覚めると、手に違和感。
右手薬指に、指輪。
「えぇ？！？！」
すぐに大毅の元へ向かう。
「大毅！おはよっ！！！」
「おお、おはよ〜
どしたん、そんな慌てて(笑)」
「いや、これ…！！
なにこれ、もらってええの？」
「気づいた？(笑)
左手につけてあげるのは
時間かかるかもやけど…
俺と、お揃い」
特徴的な笑窪を浮かべる大毅。
「ペアリング、
ほしいって言ってたやろ」
ずっと、うちが欲しいって言っててんけど、
なかなか買うタイミングが無くて。
覚えててくれたんや。
嬉しくて、大毅の胸に飛び込んだ。
CHiCO with HoneyWorks / ミスター・ダーリン
別の人の彼女になったよ(橙)(黄)→←ミスター・ダーリン(赤)
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作者名：ひよこまめ | 作成日時：2021年1月14日 13時
