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「シンラ！！ 大丈夫！？」
隣にいる茉希が声を掛ける。
その声で森羅の心は現在に戻った。
「あ……俺……！？」
「ヒーローになるんじゃないのか。消防官は仲間を置いて逃げることはしない。
一人の遅れがみんなの遅れになる」
ポンと森羅の背中を叩きながら桜備は言った。
「俺たちの身体に巻かれた青い発光体は視界の悪い炎と煙の世界で仲間と仲間を繋ぐ絆だ。
決して断ち切るな！！」
「恐怖心がある方が冷静な判断ができる。
だが、ただの臆病者にはなるな」
最後の言葉はAと森羅にしっかりと響いた。
ただの臆病者になってはいけない。
火事場に恐怖を抱く頭だったとしても。
炎に体制のない身体で桜備大隊長は火の海に飛び込んでいる。
そう考えると、私だって！俺だって！と自分にもできる気がした。
Aと森羅は同時に決心した面立ちで顔を上げる。
『絶対に、守ってみせる！！』
瞬間、炎は強く巻き上がり特殊消防隊に突撃する。
「この先に"焔ビト"がいるようだ……マキ、頼む」
桜備が言った。
「みなさん退がってください……」
茉希が壁のように立ちはだかる炎の目の前に立つ。
そして、手を前に出し……
両断。
「第二世代ってこんなことまでできるのか……」
森羅はあんぐりした顔で茉希を見る。
「マキレベルの第二世代はそうそういない」
何故か桜備が自慢げに言った。
「！ フラッシュオーバー？」
両断された炎がいつの間にか再び大きく爆発するように燃え始める。
いや、炎がどこかに吸われていた。
吸われた先は森羅の真後ろ。
炎に巻かれた女性の"焔ビト"がいた。
「シンラ！！」
隣にいたAがすぐに気づき、手から青い炎を放出させ"焔ビト"と森羅の間に壁を作る。
しかし"焔ビト"の威力には叶わず森羅は"焔ビト"の炎によって吹き飛ばされ金属に頭をぶつけた。
昔の記憶がよみがえる。
『シンラ！ シンラ！ 早く！ 逃げなさい！！ 早く！！』
母さん。
Aが焼けた"はず"の火事があってからすぐの事だった。
俺じゃない。
いたんだ……俺以外の何かが―――――……
――――日下部って昔……家族を……
――――あのひきつったいびつな笑顔……
"キモチ悪い"
"悪魔"
『日下部……どこ、か、で……』
「悪魔！！ おい！ 悪魔！！」
青い―――――……光……！？
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口癖はやばたん - ものすごく面白いです！更新これからも頑張って下さい! (2020年1月13日 22時) (
レス) id: d4b7620c45 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - ろいさん» 文字数の関係で全然ご要望にお答えすることが出来ませんでした……すみません。少しでもドキドキして貰えたら嬉しいです。また機会があったら書き直したいです。リクエスト、本当にありがとうございました！ (2019年12月18日 21時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» わわわ！こちらこそありがとうございます！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - うっ！！！ありがとうございます(><)勢い余って本垢とサブ垢でフォローしちゃいました！！！好きです！！！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！！とても励みになります！フォローどうぞ！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TWINS | 作成日時：2019年7月22日 11時
