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「行ってくれるんですか？ 私、暇そうなアーサーにでも頼もうかと思ってたんですけど」
「私は皆さんに迷惑かけた分、しっかり働かないと」
「「なら俺も」」
重複した声が自分にとって嫌な奴だと気づいた時には、もう掴み合いが始まっていた。
ヒーローやら騎士王やら、中々個性的なキャラの新人らであるが、Aへの愛に限っては二人揃って正常という名の異常である。
俺も、と志願したのはAの為であることは至極当然のことであった。
「俺の"能力"なら木から降ろすの簡単ですよ」
「そうですね。病み上がりのAに木に登らせる、なんてことさせたら大隊長や中隊長に叱られそうですし」
「え、でも……」
森羅が行くという方向に動いてしまっていると感じたAは大丈夫ですと否定してみるが、効果は無さそうだった。
「じゃ、じゃあ、私援護として！」
「ええ。お願いします」
「俺は姫君を守る為に」
席を立ったAと森羅の後を追うように立ったアーサーには呆れ果てた目が向けられていた。
「お前なあ……。犬の救助は俺とAで十分だから、事務やってろ！」
「何故だめなんだ？ 姫君が外に出るとあらば同行して守るのが騎士の務めだろう」
「あーもう！ 早く三人で行ってきてください！ 後は私が事務やっときますから」
森羅とアーサーの言いあいにもう痺れを切らしたようで、怒ったように三人を部屋から追い出していった。
「はあ……。本当、静かにしてほしい」
こんなことも言う茉希だが、実は後輩の心配もしているのだ。
「木に登る犬ってどんなのなんですかね」
「だよな。猫じゃないんだから……」
「あの、シンラ」
「なんだ？」
森羅、A、アーサーの順で横に連なって目的地まで歩いていく。三列という物凄く通行人の邪魔になる並び方だが、森羅とアーサーはAの隣に並びたいのだ。守る為に。
「弟さん、いたんですね」
新人大会。ジョーカーの言葉。
「……ああ。名前は、
「ショウ。日下部 象……」
頭の中のどこかからその名前が出てくれたらと思った。願った。
……叶わなかった。
「Aの家の火事の数日後に俺の家も火事が起きたんだ。それで……ショウは死んだと言われた。でも、ジョーカーが、生きてるって」
森羅立ち止まって、自分でも知らないうちに泣いていた。この思いを、誰かに。
「私、シンラとアーサーと幼馴染だったらしいですね。私の知らない過去、教えてくれませんか？」
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口癖はやばたん - ものすごく面白いです！更新これからも頑張って下さい! (2020年1月13日 22時) (
レス) id: d4b7620c45 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - ろいさん» 文字数の関係で全然ご要望にお答えすることが出来ませんでした……すみません。少しでもドキドキして貰えたら嬉しいです。また機会があったら書き直したいです。リクエスト、本当にありがとうございました！ (2019年12月18日 21時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» わわわ！こちらこそありがとうございます！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - うっ！！！ありがとうございます(><)勢い余って本垢とサブ垢でフォローしちゃいました！！！好きです！！！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！！とても励みになります！フォローどうぞ！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TWINS | 作成日時：2019年7月22日 11時
