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Aが話し終えて顔を上げると、目の前の桜備の他、扉には火縄、茉希、森羅、アーサーと、アイリス以外の第8メンバーが揃っていた。
二人きりにしたのは誰ですかと思ったが別に自身の過去を知られるのは些細なことである。
「A……」
森羅が呟いた。ジョーカー、バーンズと出会った時はまだ言葉が理解できなかったので、Aは伝わっているか不安がっていたが、卒なく伝わっていたようだ。
「さ、さあ、仕事に戻りましょうか」
「茉希さん」
森羅とアーサーの肩を掴み退散しようとする茉希を引き止める。
茉希は盗み聞き(完全に姿が見えていたが)をした事をAが怒ると思った。
「良いんです、茉希さん。私は怒ってなどいないです。茉希さんは私の過去を聞いてどう思いました？」
急に質問され戸惑った茉希だが、直ぐに返答した。
「火事に見舞われて記憶を失って……Aには大変なことだったと思うけど、私は、Aが第8に来てここが楽しいと思ってくれているのならば悲しい過去は関係ないわ」
「そう、ですよね。私、ここが大好きです。あの火事なんて忘れそうなくらい大好きなんです」
気付けば茉希の手から森羅とアーサーが抜け出していた。そのまま涙腺が緩んでいるAに突進すると、やはり抱きついた。
抱きつかれるのは何回目か、ぐらいの事だが今回は何かが違う。少し、締め付けられるような。
「俺、もうAが悲しい思いをしないようにヒーローとしてAを守るから」
「騎士王として姫君を守るのは当然だからな……A、安心してくれ」
「……ッありがとうございます」
二人のの真剣な目に、Aの涙腺はもう崩壊していた。頬を絶え間なく流れる涙を二人は片方ずつ懸命に拭う。
今度はAが二人に抱きつく番だった。立ち上がってぎゅっと優しくすると、肩がピクリと跳ねた気がした。
「Aの存在が、第8を支えているのかもな」
「まだまだ消防官として未熟ですが、将来、彼女が人々を支える側になるのかもしれません」
「Aが第8に来てからこの場所があたたかいんです。いつまでも私たちと一緒にいて欲しいです」
「俺はヒーローだからな。いつでも頼って欲しい」
「俺はAを守るって言っているが悪魔と被るのはなんだかな……Aが望むなら俺は馬にもなるぞ」
心安らぐ言葉に、Aはそっと目を閉じた。
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口癖はやばたん - ものすごく面白いです！更新これからも頑張って下さい! (2020年1月13日 22時) (
レス) id: d4b7620c45 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - ろいさん» 文字数の関係で全然ご要望にお答えすることが出来ませんでした……すみません。少しでもドキドキして貰えたら嬉しいです。また機会があったら書き直したいです。リクエスト、本当にありがとうございました！ (2019年12月18日 21時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» わわわ！こちらこそありがとうございます！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - うっ！！！ありがとうございます(><)勢い余って本垢とサブ垢でフォローしちゃいました！！！好きです！！！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！！とても励みになります！フォローどうぞ！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TWINS | 作成日時：2019年7月22日 11時
