第九話：第8が追うもの ページ36
あれから新人大会は中止と決定づけられ、特殊消防隊はあの侵入者を調査することになった。
森羅、環の報告でモンタージュが作られ、通称・ジョーカーと名付けられた。
＜ニュースは以上です。本日のアマテラスの稼働率は正常。それでは、みなさんよい一日を！ ラートム＞
プツンと音が鳴り、テレビが真っ黒になる。
桜備は手にしていたリモコンを机に置いた。
「やはり昨日のジョーカーのニュースはなしか……」
「やっぱり特殊消防隊は何かを隠しているんですか？」
目の前にいる森羅が問う。
「昨日の続きですが俺はヒーローになるために特殊消防官になりました。特殊消防隊は本当に国民のために戦う組織なんですよね？」
「まずは特殊消防隊の成り立ちから話そうか」
桜備はそう言うと、沢山の情報を一気に話した。
特殊消防隊は元々三つの組織から人員を募って形成された。
一見組織の枠を超えて協力し合っているように思えるが、実際は必ずしもそうではなく各隊それぞれ勢力に強弱がある。
第1は聖陽教会の力が強く、教会出身の隊員を中心とした隊。
第2は東京軍の直属組織で軍隊色の強い消防隊と言える。
第5に至っては、名目上は東京軍を中心としているが実情は一企業の灰島重工が実権を握っている。
特殊消防隊が使っている装備品は全部灰島製だ。特殊消防隊の活動は灰島なしには不可能。灰島は製品受注を独占し莫大な資金と利権を握っている。
もちろんどの隊も"焔ビト"の鎮魂と人体発火現象の原因追究を任務とし、国民のために戦っている。
しかし活動の中で得た情報は各隊が独自保管し共有されない……その中には人体発火の真実に関する情報もあるかもしれないのだ。
「正義の組織だと信じているがきな臭い思惑のある隊かもしれん。完全に信用できない以上俺も特殊消防隊は怪しいと思う」
「それじゃ、俺たち第8の目的はなんなんですか……！？」
「俺たち第8は、
消防庁の一部の信頼できるメンバーで俺を大隊長に立て強行してできた組織だ。
何かを隠しているかもしれない第1から第7の各隊の調査をし、真実に迫るためにな」
真実、すなわち人体発火の謎。
森羅は直感した。
「その調査、俺にも協力させてください！」
心強く、目を離さず。
「ありがとう。お前を第8に呼んでよかった」
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口癖はやばたん - ものすごく面白いです！更新これからも頑張って下さい! (2020年1月13日 22時) (
レス) id: d4b7620c45 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - ろいさん» 文字数の関係で全然ご要望にお答えすることが出来ませんでした……すみません。少しでもドキドキして貰えたら嬉しいです。また機会があったら書き直したいです。リクエスト、本当にありがとうございました！ (2019年12月18日 21時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» わわわ！こちらこそありがとうございます！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - うっ！！！ありがとうございます(><)勢い余って本垢とサブ垢でフォローしちゃいました！！！好きです！！！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
TWINS(プロフ) - れさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！！とても励みになります！フォローどうぞ！！ (2019年12月15日 10時) (レス) id: 3bba864c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TWINS | 作成日時：2019年7月22日 11時
