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｢別に、俺たちはでけえ泣き声が聞こえてきたから様子見してただけでさァ。｣
ね、近藤さん。と付け足して私を見つめる総悟。
やっぱり聞こえていたんだと赤面しそうになるが、したらしたでまたいじられるに違いないと唇を噛み締める。
｢そ、そうだよ。それに俺は全然賛成だからね
真選組は社内恋愛とか、そういうの全然ありだから！｣
｢まぁ、俺も止めやしやせんけど…
もしかして今の会話の流れでアンタらくっついたんですかィ？｣
言われてみれば確かにくさいセリフを吐いてお互いキスしただけで…付き合って下さいなんて一言も言ってない。
｢離れるやら離れないやら、追いかけ回すやら話してやしたけどもしかしてそれって告白だったんですかィ？
俺大人の世界分かんねーよ近藤さん｣
｢こら総悟、辞めなさい｣
ニヤニヤとした総悟が私を見る。
はあ、と溜息をつき恥ずかしさと悔しさで頭を抱える他なかった所に黙っていた土方が私の肩を掴んで寄せた。
｢…そうだ、こいつは今から俺の女だ｣
土方の言動に驚き目をぱちぱちさせている間にいつの間にか威嚇する様に総悟と土方が見つめ合っていた。
そんな光景に私も含め隊士達は唾を飲む。
｢…俺ァAさんのこと好きでもなんでもありやせんけど、もし戦場で迷惑でもかけられたらたまったもんじゃねェんでねィ。｣
｢俺が今まで遅れを取ったことがあったかよ｣
｢アンタじゃねェ、Aさんでィ｣
総悟の威嚇するような目線が土方から私へ移された。
遊郭の件での私のミスをふまえて、私がこれから土方に影響されず戦場に立てるか。それを問いたいんだろう。
｢本当はもう迷惑かけたくないからまた真選組から離れようと思ってた
…でも私はやっぱり
貴方達が、…土方がいないと強くなれない。
ここにいるためにも遅れはもう取らないって誓う
迷惑かけたら好きに処分すればいい、切腹でもなんでもするわ｣
総悟が私を見定めるように見つめて暫くすると
そーですかィ、と私に背を向けた。
｢まあ好きにしなせェ｣
総悟について行くように他の隊士も散らばっていった。総悟の言葉に内心ホッとしながらも切腹するなんて事を言ってしまったと言う焦りが徐々に湧いてきた。
すると土方が頭に手を乗せて私を見る。
｢珍しく総悟相手にビビってたじゃねえか｣
｢う、うるさい…｣
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (
レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです（ ; ; ）更新頑張ってくださいーー！ (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーずなん | 作成日時：2021年1月28日 23時
