94line…? ③ (ページ35)

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JN

「ただいま～」

大きな紙袋を下げたAと楽しそうなテヒョンが2人揃って帰ってきた。

「おかえり、あれ？何買ったの？」

アイドルをしてると言えども僕はもともと大学生なんです、とかなんとか言って、普段はあんまり買い物をしないAの大きな荷物。

気になるに決まってると思わない？

「洋服です！テヒョンが選んでくれたんですよ」

嬉しそうにゴソゴソと袋からいくつかの洋服を取り出すAとその隣でにやにやしてるテヒョン。

さっきからチラチラと僕に投げかけられるその視線はなんなの？

ふふんと鳴らされる鼻は？それはなんなの？

隣のテヒョンは置いておいて、さっき買ったというロングコートを羽織ったAは男の僕から見ても文句なしにかっこよかったからぐっと親指を突き出した。

「ヤー、カッコイイじゃん！」

「ほんとほんと、かっこいいですね」

「でしょー！僕が選んだんです………ジョングガ」

「僕を置いてどこに行ったのかと思えば服買ってたんですねヒョン。もうゲームは終わりましたよ」

「あ、やジョングギ違うんだよこれは」

「…ジニヒョン、お腹すきません？僕が大学芋作ってあげます」

さぁーっと青くなるAとテヒョンに冷たい一瞥をくれた後輝くような笑顔で振り向いたジョングギに、もげるんじゃないかってほど首を縦に振る。

「ヤー、ジョングギの作る大学芋が食べれるなんて！楽しみだなー！！」

ちらりと横を見ると凍りついてるふたり。

んもー、僕は知らないらね！