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JN
「Aくん。ちょっといい〜??」
「はい、えっと…？イさん、ですよね？どうしましたか？」
「やだもぉ、名前で呼んでって言ってるじゃない！お酒飲んじゃったから、ユラ気分悪くなっちゃって、お外の風に当たりたいの…ちょっと付き合ってくれない？」
「あー、それって僕じゃない方が…今チウンヌナ呼んでくるので…」
「オンニはあっちで楽しんでるからぁ、ね？お願い！」
「いや、ちょっと僕は…、ユジンヌナあいてそうなので呼んできますね」
「なんでそんな事言うのぉ？ユラのこと嫌い？」
「いえいえそんな！」
ピンチだ。
僕らのバランス担当がものすっごくピンチだ。
スタッフさん達も食べるのには満足してお酒に走り始めたくらいにやってきた新人スタッフさん。
女性への免疫のないAはあたふたして上手くかわすことも出来ないみたいでただひたすらに視線をさまよわせている。
さまよった末にその視線は僕の元までやってきて、縋るようなAの目に、仕方ないなぁ、ヒョンが助けてやろうと立ち上がる。
その隙に近くに置いてたお酒はテーブルの端へ。
のまれたら笑えない。
今日のじゃがりこの恩もあるしね、たまにはヒョンが一肌脱いであげよう！
「あー、ユラさん、マネヒョンが呼んでましたよ？」
「あ、ジンくん〜！マネージャーオッパが？ユラ今忙しいってつたえてよぉ」
「いや、なんでも急用とかで…」
「んもう！」
プリプリしながらもよっているとは思えないほど確実な足取りで狭い通路を通っていくユラさんに2人揃って小さくため息。
「Aヤー、気を抜いたらダメだぞ」
「ジニヒョンこそね」
一件落着、なんて胸をなでおろした僕らは気づいていなかった。
「ジョングガ！それAのお酒っ……！」
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