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NM

Aが病室にいないと聞いて落ち着けるはずもないまま作業室で作業中、ピコンと聞こえてきたなじみのある通知音でスマホに目を落とす。

Aから送られてきた写真と、

"ヒョンたち、早く帰ってきてください"

普段はあまり見ることの無いジョングクからのメッセージ。あわてて隣の作業室にいるユンギヒョンにしらせにいこうと立ち上がる。

ガン、っと不穏な音が聞こえたけど聞いてないふり。もう自分の破壊音には慣れてきた節がある俺。

Aが宿舎に居ないから、物を壊しても直してくれる人が足りなくてどんどん物が減っていってるから毎日ジニヒョンに怒られるし。

溜息をつきそうになったところでメッセージのことを思い出してあわてて作業室のドアを開けた。

同じようなタイミングで開いた隣の作業室のドアにぶつかりそうになってあわてて少しだけ後ろに下がる。

「おっとっと、あ、ユンギヒョン、ジョングクからのメッセージ見ましたか？」

「ん、お前も見てると思った。…帰るぞ。」

「はい、すぐ準備します」

一度作業室に戻って荷物をとろうとドアを閉める間際に見えたのは準備万端のユンギヒョンの姿。

…知ってましたよ。ユンギヒョンって実はめちゃくちゃAに甘いですよね。

急いで支度を済ませてドアを開けるとそわそわしてるユンギヒョンにちょっと笑ってしまいそうだ。

「ジョングクが慌ててないからAは無事っぽいな」

「そうですね。…宿舎に帰ったんですね、Aは。Aらしいです。」

「っふ、あぁ、そうだな。どうせ飯でも作ってくれてんだろ。」

「ケーキでも買って帰りますか」

「退院祝いだな。そうするか」

少し遅れてマネヒョンからAの退院報告が届いて、俺とユンギヒョンで、早く言え、って抗議したのは言うまでもないよな。