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NM
「여보세요」
午前中はオフにするから、って言われて昼前にやっとかかってきたマネヒョンからの電話。
Aがどうしたのか、なにかあったのか、聞きたいけど聞きたくない、でもこのまま知らないままだなんて耐えられない。
電話を取ってからの少しの沈黙にメンバーたちからの視線を感じた。
『あー、ナムジュン？とりあえずそっちに迎えに行くけど、簡単に説明するからスピーカーにして』
「はい。Aは…」
『うん、今から説明する。……先に言っておくけど、大丈夫だからな』
大丈夫じゃないと思われるような何かが起こったのは確かみたいだ。
マネヒョンの言葉を聞いてすぐにスマホをスピーカーモードにしてみんなで囲んでいるテーブルに置いた。
「ナムジュニヒョン、」
「ジミナ、大丈夫だ。あいつだから、大丈夫。」
スピーカーから聞こえてきた声はなにかすごく焦っているような、後ろから何かに追われているような、余裕のない声だった。
『お前ら、今から言うことを最後まで静かに聞いてくれ。途中で騒いだりとかするなよ。大切なことだからな』
『宿舎の近くに不審者がいる、という通報がはいったんだが、そいつにAが襲われた。腹と腕を複数箇所刺されたらしい。命には別条はないがショックで気を失って病院へ搬送された』
「Aヒョンは今どこにいるんですか!!」
「おいジョングガ、落ち着け」
「落ち着けるわけないでしょ！なんでユンギヒョンはそんなに冷静なんですか！」
「…騒ぐ俺たちをマネヒョンがAのいる病院に連れていってくれると思うか？騒いだら俺たちは怪我してるAにも会わせてもらえずに事態が落ち着くまで宿舎においてけぼりだぞ」
ユンギヒョンの言葉に、マネヒョンが乾いた笑い声をあげた。
『よくわかってるな。……いまから、迎えに行くから』
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