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「あ、これ韓国語訳ね」
歌詞の翻訳を渡して再生を始めたら、お、ってナムが声を上げた。
「歌い出しはジョングクだな。ハモリはAだ。」
「僕もそれがいいと思ってた、さすがナム」
僕の声のデモなのに、渡した翻訳カードにスラスラいろんなことを書き込みながら聞いているナムと目を閉じて静かに聞くホソガ。
ニコニコしてはいるから気に入ってるのかな。
「ひらひら舞う！」
『っわびっくりした！』
急に目を見開いたホソガ。と、それにびっくりして日本語が出た僕。と、ちらっとこっちを見て素知らぬふりをするナムジュナ。
うん、我ながらいいトリオだと思うよ僕ら。
「なになに、ホソガそこ気に入ったの？」
「うん、なんかリズムがいいね」
「でも残念！そこはジミナに歌ってもらうつもりー！」
「うへぇ…、でもま、ジミナなら許そう」
うむ、なんて頷いたホソガに思わずニヤニヤしてしまう。
ジミンが悩んで、でもそれを背負ってなお進もうとしていることを知ってるから、ジミナなら、ってメンバーが言ってるのを聞くとなんだか僕が嬉しくなる。
嬉しいよね、お前になら任せていいって言われるの。
僕はどんなことだって、メンバーみんなに任せられるって感じてるから、みんなからもそう思われるのは凄く嬉しい。
きっとジミナも認められて嬉しくないわけがない。
僕はイヤホンしてないから聞こえないんだけど、ホソガがメロディーを口ずさんでくれるから、それに合わせてナムにいろんなことを伝えていく。
ここはナムが歌って欲しい、とか。やっぱこれはジョングガでしょ！とか。ジニヒョンはかっこよくなくちゃー、とかね。
…うん。いい曲になるよ、だってみんなが歌うんだから。
防弾少年団から、イルボンアミへのプレゼント。
喜んで貰えますように。
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