94line…？ ② (ページ23)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:287,442 hit

62 ページ23

「全てfor you答えなんてなくていい、全ては君の笑顔の中にある」

みんなに覚えてもらうためにとりあえず全部の歌詞を歌って、歌詞カードと発音カードを作る。

その作業は割と直ぐに終わって宿舎に帰ってきたのはちょうど日付をまたぐくらいの時間。

部屋のドアを開けたら寝転んだまま頭だけ持ち上げたジョングクにちょうどよかった、とデモテープを渡したら直ぐに聞いてくれた。

イヤホンを外して僕の目を真っ直ぐに見たかと思ったらほら、あの言葉。

なんなのウリマンネ、もしかしたら僕の心をGETしようとしてるのかもしれない。

…かっこよすぎる。

「…ヒョン、僕ここ歌えるんですよね？なんて意味なんですか」

微妙な顔をしてたであろう僕の顔を見て怪訝そうに聞いてきたジョングクに歌詞の意味を説明してやると、ふーん、なんて適当な返事が返ってきて、そんでまた耳にイヤホンを突っ込んだ。

「あれ？ジョングガ？」

「うるさいです。……僕これ全部歌えるようになりますね」

ちょっと眠そうだったはずなのに、発音カードをみながらぶつぶつ歌い始めた。

…そのレベルで歌ってるのに天使の歌声キープ出来るのお前だけだよ、ジョングガ。ヒョンはお前が誇りだよ……。

どんな時でも一生懸命な防弾少年団のメンバー達だけど、それを感じると本当に頭が下がる思いだ。

僕ももっと頑張らなきゃ、もっといいものをつくりたい、って思える。

「よっしゃジョングガ！僕も聴く！はい！片耳！」

「……はい」

「えー！何その間！」

「だってヒョン、音楽聴いてたら寝ちゃうでしょ？僕知ってるんですからね！」