94line…？ ② (ページ22)

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ヒョンとナムとホビの書いてくれたらしいプリントを見る限り、遠距離恋愛みたいな歌にしたらいいっぽい。

あー、これは僕たち防弾少年団からイルアミへのプレゼントになりそうだ。

3人のプリントを元にして日本語に訳しつつ、僕も思いついたことをノートに書いていく。

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…離れていても大丈夫

…全て君のために

…君が笑ってくれるだけでいい

…正しい答えなんていらない

…画面越しでしか会えない

…会いたいと思うとひとりが辛い

…この空は君の見てる空と繋がってる

.

言葉を並び替え、マネヒョンの置いていったCDをパソコンで何回も繰り返し流しながらうまく当てはめていく。

ラップは書きなれてないし日本語で書いたことなんてないからちょっと戸惑っちゃって、多分1番時間がかかってしまった。

うーん、でもラップって直接的に伝えられる感じがする。みんなが上手だからかな。

どん、って真っ直ぐ頭の中に入ってくる感じ。

だから、3人のラップを最高のものにする為にも、まずは僕がいい歌詞を書かなくちゃいけない。

とにかくたくさん言葉を書いて、そこから真っ直ぐな言葉を、キレイな言葉を、伝えたい言葉をパズルみたいにはめ込んでいく。

僕たちの思いが届くように。僕達の音楽が日本の、世界のarmyに届くように。

僕たちは本当にarmyに感謝してるんだって伝わるように。

ひたすらに向き合い続けたこの歌が何とか形になる頃にはもう肩も凝っちゃって身体中が痛かった。

ふとスマホを取り出してみたら、通知の1番上にあるナムからの"ありがとう"の文字に、さっきまで痛い痛い喚いてたのも忘れてしまった。

僕はみんなのためならなんでもできるんだって、改めてわかっちゃった瞬間。

こんなに大切なものができるって、悪くは無いよね？