94line…？ ② (ページ16)

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「…おーい、ユンギヤー」

「………なんですかヒョン」

「ヤー！なんですぐ返事しないのさ！僕ヒョンなのに！」

「俺今忙しいんで後でいいですか」

「なんて!?忙しいって!?僕にはおやつ食べてるようにしか見えないけど!?」

「いやそれが忙しいんです」

「Aヤー！僕の弟たちを奪ったなぁー！」

「ミヤネヨヒョン。ヒョンも食べてくださいよ」

僕が手当り次第に買ってきた日本のお土産(9割お菓子)はものすごく気に入ってもらえたみたいだ。

ジニヒョンもぷんすかしてるように見えてたけのこの里へと伸びる手が止まらない。知ってるよヒョン。これは本当に中毒になるよね。
たけのこの里中毒。

むっしゃむっしゃたべながらもぉー、とぼそぼそ呟くヒョンに、ジミナが食べてたじゃがりこをパス。

「あー！ヒョン！僕のです！それ僕の！」

「かわいいジミナにはきのこの山あげるね」

「キノコノヤマ…」

「버섯의 산！」

「버섯!?」

きのこって言ったら恐る恐る箱を開けるジミナが可愛くてよしよししてたら珍しく手をぽいって振り払われた。

…ヒョン悲しい。

でもおそるおそる、って感じでぱくっと食べた瞬間に輝いた顔を見て僕も嬉しくなる。

でもねジミナ。僕がいいこと教えてあげる。

美味しいものを美味しいってわかっちゃうとさ…

「あージョングガ！それ僕のだって！」

「いいじゃないですか、ちょっとだけ、ちょっとだけ」

飢えたハイエナみたいなうちのマンネが寄ってくるんだよ…
僕だって何回も食べられちゃってるんだから。バナナキックは見える場所に置いとくの禁止だよね。

みんなが美味しそうにしてるのを見て、まぁちょっと責められたけどまぁいいかと思えた日。
…明日からはまた忙しい日々が始まるんだけどね。