94line…？ ② (ページ11)

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『A!?』

『うん、A』

ナムジュナの焦った声が聞こえて返事をしたら聞こえてきたのは大きなため息。

あの着信の数、きっと苦労したであろうナムジュナを想像してほんと申し訳ない。

『よかった……マネヒョンに電話しても「多分日本」だけで詳しいこと教えてくれなかったんだよ』

ナムジュナの言葉に、そういえば、と思い出す。

僕もマネヒョンに聞いてくれって思ったけど…

『……たしかに僕も聞かれてないからたぶんマネヒョンも知らなかったんじゃないかな…?』

考えてみると思い出した。ごめんヒョン、みんな。

日本で何するかは伝えてないし何時の便かも言ってなかった…気がする。

だって聞かれなかったんだもん。…ね？

お前…って呟やかれた後また大きなため息。

『미안해、ナムジュン……明日には帰ってくる』

『わかった。気をつけろよ。
……A、テヒョンとジョングガとジミナがよくわからんが拗ねてるから電話かけてやってくれ。じゃあ』

『えっ、なんでっ、ちょっまっナム』

慌てて声を上げるも無情にもツーツー、途切れた通話。

テヒョン、ジョングガ、ジミナ、分かってる。ヒョンは覚えてるよ。

テヒョンとはピアス選びに行く約束をした。

ジョングガには勉強を教えてあげなきゃ。

ジミナとも一緒に踊る約束したよね。

大丈夫、ヒョンは覚えてる。

でもね、、

『ヒョン！』

『미안해ジョングガ！帰ったら勉強しよう！미안해テヒョンア！ヒョンがカッコイイピアスえらんでやるからな！미안해ジミナ！ヒョンはジミナが寝るまで踊るから！미안해ー！』

言いたいことを叫んで❌をタップしてスマホの電源を落とした。

미안해、本当に、こんなおおごとになるなんて思ってなかったんだ…