94line…?【BTS】 (ページ30)

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「気合入ってるねヒョン」

「まぁね」

「えー、なんでなんで？何かあるのー？」

「んー？秘密！」

不思議そうなテヒョンにふふん、と笑ってバンから降りる。

ついにもう少しでサイン会が始まる。ようやく人並みに話せるようになってきた韓国語でARMYとふれあうチャンスだ、と今からわくわくしてる。

裏口からそっと入る途中、ちらっと見えた表口にはまだ開場前なのにたくさんのARMYが見えてほっとする。

僕らのことを待っててくれる人がいるんだ。それもこんなに沢山。あのころの僕達は想像できなかったなぁ、この光景。

僕達のことを好きでいてくれて、応援してくれる人たちがいるのはとても幸せで暖かいこと。

これからもっともっとたくさんの人を幸せにしていくことが出来たらきっと僕たちも幸せだ。

なんて考えながら、んふふ、と笑うとジョングクに顔気持ち悪いです、って言われて慌てて引き締める。

ヤージョングガ、僕のこと大好きなのにそんなこと言うなんてひどいぞ。

伝家の宝刀、僕の得意技。デコピンをしてやろうと近づくとちらっと見えた最近少しずつつきはじめた筋肉とジョングクの目力にあげた手を静かに下ろして降参。

この間はあんなに甘えてきてたのに……

可愛くて可愛くて仕方のなかった僕らのマンネはいつのまにこんなに恐ろしくなっちゃったんだろう。

ヒョンは寂しいよ…

ジニヒョンとばっちし目が合って2人でふぃー、とため息をついた。