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「セーーフ!」
「アウトだよバカ」
「ごめんなさいでも踊れますから!ARMYに恥ずかしいとところはみせられませんから!」
テヒョンと2人ステージに滑り込むと鬼の形相のユンギヒョン。
ぶつぶつつぶやいてるけど
「心配かけやがって」
その言葉に優しさ溢れてますよってだれかおしえてあげてよ。
テヒョンはジミンに抱きしめられてて、95lineは愛が強いなとちょっと羨ましい。
僕も抱きついてみようか……
なんて思いつつ、ダンスの確認しなきゃ、とホビをさがしてきょろきょろしてると
そっと近づいてきてたのはジニヒョン。気づかなかったよ、いつのまにうしろに…
ジニヒョンに小さな声でありがと、って言われて僕はまたにやにや。
周りをよく見てるヒョンはいつも声をかけてくれる。
「今日頑張って踊りましょうね!」
「ヒョンは頑張って歌うからね!」
「踊ってくださいね!!」
あはは、と曖昧に笑うジニヒョンの肩をとんとたたく。
頑張りましょうねヒョン。
.
前のアーティストの曲がもう終わる。
3回深呼吸してみんなと手を合わせる。
今日も僕らの音楽を。
僕らの目指すところを。
これからもずっとこの瞬間が続いてほしい。
見上げるとステージを照らす照明たちが眩しくて目を細めたけど、
あそこは僕たちが今から行くところ。
今日も暴れまわってやるんだ。
テヒョンにだって負ける気は無い。
テヒョンは大切な弟だけど、僕だって負けたく無いんだ。
全員で踏み出した1歩は、きょうもきっと大きなものになる。
僕は眩しいその背中を、いつも見て来たんだよ。
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