94line…?【BTS】 (ページ15)

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「テヒョンがいない！」

ばぁんとドアが開いて真っ青なマネヒョンの開口一番のその一言にみんなの動きが一瞬止まった。

「…えーっと、どこにも？」

「どこにも！」

ジニヒョンの問いかけに間髪入れずに答えてマネヒョンは頭を抱えた。

「あー、あと15分で出てくるか…？」

時計を見上げるとパフォーマンス開始まで意外と時間が無い。

マネヒョンの声に立ち上がっていたジミンはもともと細い目をさらに糸みたいにしてものすごく不安そうで。

「テヒョン？僕探しに行きます！」

「お前はまだメイク終わってないだろ」

「でもナムヒョン…」

.

「ヌナ、テヒョンはメイク終わってますか？」

「うん。SEAのまえにおわったわ。」

じゃあ出てきたら直ぐに踊れはするんだね。

さっき衣装着てたのも見たし。

「ヒョン、僕探してきます。何かあったら電話鳴らしてください」

動かないことにはなにもはじまらない。

そう言うと縋るように顔を上げたマネヒョンに親指を立てる。

防弾少年団バランス担当にまかせろ。

「A、僕もメイク終わったら探すから！」

「わかった、じゃあ後で合流しよう」

とんできたお着替え中のホビの言葉に頷く。

その前にズボンはきなさい、とジェスチャーすると何を思ったのか両手をあげる。

違う違うそれじゃ脱げる。

とりあえずホビにはじゃあ後で、とひらりと手を振って控え室を出た。