94line…?【BTS】 (ページ14)

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「SEAくんメイクはいります！」

「お願いしまーす」

メイクのチウンヌナによろしくお願いします、と頭を下げるとはーい、ともう準備は万端。

バンタンだけに。なんちゃって。

.

両手に道具持つのってかっこいいよね、憧れる。

「今日はメイク落とさないでね」

「うーん、僕の手に言って下さいよ…」

「大切なのは意思よ。」

「チウンヌナかっこいい…」

長い髪を高いところで束ねたかっこいいヌナの言葉に思わず笑う。

意思があれば目を擦らないでいられるのか…

.

僕らはいろんな人に支えられている。チウンヌナにも、マネヒョンにも。

数え切れないくらいたくさんの人に。

だからこそ最高のパフォーマンスをしたいって思ってる。

思ってるんだけど…

「こらSEA。今また目を擦ろうとしたでしょ」

「無意識なんですヌナ。ごめんなさい」

こればっかりはどうしようもない。

ブラシが通る度にこそばゆくて通ったあとを追いかけちゃう。

みんなどうやって耐えてるんだろ。

…あぁ、寝てるんだみんな。

ちらりと隣を見てすぐに悟る。

ガクガク揺れながら寝る震度の大きいジョングクのメイクはユジンヌナ。

ユンギヒョンは寝てても動かないけどジョングクは揺れるからメイクが大変っていつもヌナ達が話してた。

黄金マンネに僕らも頼っちゃってるけど、やっぱり疲れてるんだよな。

ダンスも上手くて歌声も最高。顔も僕のタイプど真ん中。

あ、そういう趣味はないけどね？

なんでも出来ちゃう僕らの可愛い弟がいつも笑顔でいられるように頑張ろうと、

少し前の雑誌取材の時に握られて離されることのなかった手の温もりを思い出しながら静かに決意。

愛してるよ、ウリマンネ。