何、あの人カッコよすぎない？【梟谷、音駒】

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黒尾｢てか本当、なんでうちのマドンナと木兎が一緒にいるんだろうな｣






孤爪｢聞けばいいじゃん｣






黒尾｢聞いたけど既読つかねぇ｣









なんでだろう、早く理由を聞きたい






これで彼女だったら……









なんて、怖い想像ばかりが膨らむ








キャプテンなんか勝ち目が無さすぎる









私とキャプテンを比べれば一目瞭然









女の子らしさ、それに凛とした表情なんて綺麗で…









考えれば考えるほど悪い方に向かう









その日はただモヤモヤしたまま終わってしまった







〜〜〜〜









あれから三日






結局分からないままでずっとモヤモヤしてる






キャプテンに聞くのも考えた、けど…









聞いて変だと思われたら



もし本当に彼女ならキャプテンからは聞きたくない







もし、本当に彼女ならキャプテンは私が木兎さんに好意を抱いていることを察して不安に思うかもしれない









そんなことが頭の中でグルグル回る









孤爪｢…A｣





A｢ん？何〜？｣





孤爪｢ううん、何でもないよ｣





A｢なになに、私の名前呼びたくなっただけ〜？｣









おちょくると怒られました。ごめんなさい。









〜〜









家に着いてリビングでテレビをぼーっと眺める







全く内容が頭に入ってこない





ただ動く画面を見つめるだけ









ｳﾞｰｰｳﾞｰｰ








マナーモードにしていたケータイが鳴った








画面には “木兎さん” の文字








急いで出る









A｢もしもし｣






電話に出ながら階段をのぼり部屋に行く









木兎『A〜今大丈夫〜？』




A｢はい！大丈夫です！｣







木兎『良かった！暇で電話しちゃった！』









ごめんな！って木兎さん






謝る必要なんかない、逆に私が感謝したい









A｢私も暇してました｣






木兎『そうか！』









そこから学校でのことや、赤葦のこと、バレーのこと色々話した









木兎『あ！てかお前らずるいぞー？俺抜きで遊ぶなんて！！』





A｢いや、あれは二年組で遊んでた時に黒尾さんが乱入して来たんですって｣






木兎『俺も行きたかったーー！Aと遊びたいーー！！』







Aと遊びたいとか嬉しい




A｢…でも木兎さんも遊んでましたよね？｣








聞き方悪かったかな







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