何、あの人カッコよすぎない？【梟谷、音駒】

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研磨と木兎さんとも歌い、盛り上がったところでお開きになった









赤葦｢じゃあ、俺はこっち側なので｣




よっち｢お！うちも同じ方向〜！｣








よっちは赤葦くんの方に駆け寄り言った









A｢あ、じゃあ、私こっち側なので｣




と、一人違う方向を指さした







黒尾｢んー、じゃあ俺らこっちだし研磨行くか｣




孤爪｢A、方向的に一人？｣








研磨は気をつかって私に声をかけてくれた





その時、




木兎｢いや！俺一緒！｣






木兎さんの声が研磨の語尾の方をかき消した









え、嘘






赤葦｢そうでしたか？｣




木兎｢おう！今日はこの後知り合いの家寄らなきゃいけねぇからな！｣






と、私の隣に来て言った









黒尾｢よし、じゃあ大丈夫だな〜｣









じゃあ、またってみんなで一斉にその場を離れた









わぁ、木兎さんと同じ方向なんだ



今日だけ、








木兎｢A、家どこら辺？｣






A｢えっと、こっちの方歩けばすぐですよ｣






木兎｢そっか！｣









その後は他愛もない会話を繰り広げて歩いた







木兎さんは私の横にずっと着いてきてくれた









A｢木兎さん、知り合いの家はどこら辺なんですか？


もうそろそろ私家に着いちゃいますし、近くなら一緒に行きましょうか？｣








木兎｢いや、Aのこと送りたかっただけだから！


知り合いの家なんてここら辺ねぇよ〜｣






A｢え、？｣





木兎｢ん？？｣









A｢いやいや！！え！！大丈夫ですよ！私一人でも帰れます！


なんなら、木兎さんのこと送ります！！



てか木兎さん家どこですか！！｣







早口で言い切ると木兎さんは大きく口を開けて笑った







木兎｢お前おもしれぇな！！

大丈夫だから、気にすんなよ！



家は、まあ、そんな遠くねぇし！な！｣









A｢いやいや、でもっ、｣






木兎｢女子を夜一人で返すなんてできねぇだろ〜


だから、気にすんな！男のプライドだから！｣









そんな木兎さんがかっこよくて、惚れ直した






結局家の前まで送ってくれた木兎さん






A｢ありがとうございました！｣




木兎｢おう！じゃあ、またな！｣






大きく手を振って来た道を戻る木兎さんは振り返って





木兎｢A、電話とかしても大丈夫？｣






夜、と付け足した木兎さんに私は大きく返事をした








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