GAM3 BO1【WN】

STAGE 26 ページ26

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『あ、ごめん私お手洗い行ってくるね』


WN「ん、じゃ俺ここで待ってるわ」




隣にイケメンが並んでいる事がこうも大変だとは…




トイレの鏡を見ながら大きいため息をついた。




軽くリップを塗り直して、若干下がったまつ毛を少しだけ上げ直す。

前髪とか髪の毛も別に崩れてないし、メイク直しもOK。




せめてイケメンの横を歩くなら少しは意識するべきなんじゃないかと思って化粧室に駆け込んだけど、やっぱり歩いていて視線が尋常じゃない。


もちろん私じゃなくてウォヌに。


やけに通りすがる女子の目線が高いなと思ったら…高身長な彼の顔を見るために見上げながら通り過ぎる女子。



イケメンって大変なんだなぁ。





『ごめん、お待たせ』




と行って戻ろうとするとウォヌがどうやら女の子に絡まれているようだ。




面倒くさそうかつビビってる雰囲気がヒモ要素を演出している。

目線がおかしい、右を見ても左を見ても女の子だからどこを向いたらいいのか分からなくなってる。



動画撮って後で送っとこ。




と思って少し離れたところで動画を撮っていると画面越しにウォヌと目が合う。




“ た す け ろ ”




とSOSを送ってくるウォヌに




“がんばれ！ファイティン！”とガッツポーズを送ってやった。




ウォヌ戦士はこのクエストをどう乗り切るのか。




WN「자기야(ハニー)ー」


『は？』




思わず私の中の最重低音が出てしまった。


まさか巻き込まれるとは思っていなかったし、友情出演にしてはかなり迷惑な巻き込まれ方をしてしまった。



ウォヌはかなり満面の笑み…いやなんて言うか爽やかなスマイルじゃない、ニヤニヤしながら手招きをする。


やめろ、本当にやめてくれ。




チャギヤと呼んだ瞬間から隣の女の子からの殺意が溢れている。



周りからの目が痛すぎるから仕方なくウォヌの方へ歩き出す。




WN「俺の為にリップとか直してきてくれたの？ごめんね、俺にはこの子がいるから」



あー、そうだったんですかーと言って気まずそうな顔で退散して言った可愛い女の子達。




『テコンドーの練習付き合ってもらっていい？』


WN「それ俺の命無さそうだからやだ。てかなんで助けてくれなかったの」


『絶対めんどくさいし私が行ったところで助けられなかったよ』


WN「Aが来てくれたから今助かってるよ」


『あんたが変なこと言うからでしょうが！！』

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